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第9回学術サミット報告

『新しい国際共同研究プロジェクトのスタートを目指して』


第9回学術サミットを開催

湘南工科大学が交流協定を締結している海外の大学(ドイツ・カイザースラウテルン工科大学、アメリカ・ペンシルバニア州立大学、オーストラリア・シドニー大学、韓国・ソウル国立大学の参加および中国・上海交通大学)との間で「よりグローバルな学術・研究ネットワークの構築」を目指して毎年持ち回りで開催している国際シンポジウム、「第9回6大学学術サミット」が2006年4月10日(月曜日)から12日(水曜日)までの3日間、アメリカ・ペンシルバニア州立大学において開催されました。ご存知のことと思いますが、糸山英太郎総長が提唱し1997年に第1回学術サミット会議が開催され、本学が幹事校を務めています。第9回目になる今回の学術サミットは、ペンシルバニア州立大学の産学官連携の年次行事「マテリアルズデイ2006(Materials Day 2006)」との共催で開催されました。

国際シンポジウム~学術サミット国際会議~ラウンド1

初日の4月10日(月曜日)にペンステーター会議センターホテルにおいてマテリアルズデイ2006が開催され、115名を超える産業界及び国立研究機関からの参加とさらに、ペンシルバニア州立大学から約300名の参加があり、たいへんな盛況であった。25社の企業の製品展示と、米空軍研究所の材料・製造関連の所長であるDennis M. Dimiduk博士による興味深い基調講演が行われた。

2日目の4月11日(火曜日)には午前中に4件の招待講演が行われた。始めに、エキソン・モービル研究所材料部長のThomas F. Degnan博士は、グローバルな視点から石油産業向けの新材料開発について講演した。続いて、ペンシルバニア州立大学物理学科のPeter Eklund教授は次世代材料技術として世界的に関心の高いカーボンナノチューブの研究の現状について説明した。またローム・ハース社のGary Calabrese博士は新規機能性材料の現状分析と将来予測を行った。最後にペンシルバニア州立大学のThomas Donnellan教授は防衛材料と成形に関する研究の現状を紹介した。

午後は、ペンシルバニア州立大学教授及び大学院生による96件のポスター展示が行われた。ペンシルバニア州立大学の教授他、研究スタッフは日ごろの研究成果を公開し、ブースを訪れる産・官からの参加者との間で活発な質疑応答が行われ、大学における研究成果のニーズと産業界におけるニーズのマッチングの可能性を熱心に模索する様子が印象的であった。

ラウンド2

4月12日(水曜日)に第9回6大学学術サミットが材料研究所(MRL)の第250MRL棟において開催された。
9時00分からスタートし、始めにペンシルバニア州立大学副学長Eva J. Pel博士が開会の挨拶を行い、海外大学からの参加者に歓迎の気持ちを表した。

その後MRL所長のCarlo Pantano教授の挨拶、Jean Landa Pytel学生副部長による共同研究交換留学の現状説明、Carlo Pantano MRL所長による米国科学基金プロジェクトの紹介が続いた。
またペンシルバニア州立大学が中心的役割を果たしているWUN国際共同研究プロジェクトにおける共同研究の現状についてKarl Mueller教授が講演し、Michael Lanagan博士は誘電体に関する共同研究の可能性について説明し、両教授とも学術サミット加盟大学から国際共同研究プロジェクトへの参加を熱心に呼びかけた。

この後、ペンシルバニア州立大学MRL所長の案内で、各大学代表がMRL材料研究所を見学し、引き続いて国際共同研究の可能性を模索するために約1時間にわたって自由討論を行った。
13時00分からは各大学代表による講演が行われた。各国・各大学の教育、研究の現状、特徴、将来展望について講演を行い、その後交換留学、国際共同研究の推進と、産学連携の更なるグローバル化を目指した活発な議論が行われた。
最初に湘南工科大学代表として私(谷本敏夫)が、湘南工科大学における材料研究を概説し、学術サミットにおける交換留学、共同研究の現状について講演した。その後、Dr.- Ing. Alois K. Schlarb(独カイザースラウテルン工科大学シュラーブ所長)およびSang-Im Yoo(ソウル国立大学教授)の講演が行われた。
コーヒーブレイクの後、学術サミットの今後の方針についてパネルディスカッション形式で討論が行われ、以下の内容で合意に達した。

  1. サミット参加大学間の単位取得を目指した交換留学の環境作りが必要である。語学教育(TOEFL)の強化、英語での講義など環境作りのために努力を行なう。


  2. 第10回学術サミットは、湘南工科大学の主催で2007年11月に開催する。
    SAMPE JISSE-10国際会議(2005年の11月、有明ビックサイトにおいて開催)の中で湘南工科大学学術サミット特別セッション(SIT Special Summit Session)として開催する。SIT Academic Summit Sessionのメインテーマとして、以下のキーワードを含める。
    1)環境、2)ナノテク、3)機能製高分子複合材料、4)センサー、5)制振技術、6)エネルギー材料


  3. 第11回学術サミットは、ソウル国立大学の主催で2008年9月頃にソウルにおいて開催する。


次回、湘南工科大学主催で開催される第10回学術サミット(2007年11月、湘南工科大学東京キャンパス)での再会を約束し、成功裏の内に第9回学術サミットの幕が閉じられた。