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神奈川県ものづくり技術交流会に本学から13テーマが出展

10月24日から26日までの3日間、神奈川県産業技術センター主催の「神奈川県ものづくり技術交流会」が開催されました。

同交流会は、昨年まで行われていた「産学公交流研究発表会」の内容を刷新し、支援事例紹介等を加えて今年新たにスタートした交流会であり、各分野で得られた研究・技術開発成果の発表等を通して、研究者と技術者の情報交換、交流、連携を促進することを目的としています。

今年も機械システム工学科の文沢研究室がポスターセッションの部に出展しました。
「今回は、『ものづくり』をテーマに、実験を中心とした研究テーマを発表しました。産業界や他大学の研究者と交流を図ることができ、4編のポスターを並べて掲示したので、さながら、湘南工科大学専用のブースの感がありました」(機械システム工学科 文沢 元雄教授)

「卒研発表の中間段階で、緊張感のある発表会に参加でき、刺激になりました。テーマに関心のある方が来られたら、積極的にこちらから質問を促すことが大切との印象を受けました」(機械システム工学科 文沢研究室 4年生)

「私は現在まで約40年間、開発型企業を経営してきました。同時に博士後期の学生としてDLC(ダイヤモンドライクカーボン)成膜のトライボロジーを村木研究室で学んでいます。今回その研究成果をポスターセッションで説明しました。興味を持っている方が多く説明に力が入りました」(村木研究室 藤邨 克之さん)

「自分の研究内容を他の専門分野の方々に説明する際、どの観点から説明すれば理解していただけるか、改めて説明の難しさを感じました。コミュニケーションの部分も兼ねてよい勉強になったと思います」(村木研究室 清水 壮太郎さん)

「社会に出てから学ぶべきことを、早い段階で経験することが出来ました。私の研究に興味を持ってくれた方への伝え方を始め、オーガナイズにはない難しさを感じ勉強になりました。また、視点が違うことから様々な見方があることを学びました」(村木研究室 工藤 圭佑さん)

発表・出展した研究テーマの一覧

25日(木)研究発表の部

●マテリアル工学科 眞岩 宏司准教授
スパークプラズマ焼結で作製したBa(Zr,Ti)O3セラミックスの特性

水熱合成法で作製されたBa(Ti0.8Zr0.2)O3とBa(Ti0.9Zr0.1)O3粉末を通常焼結とスパークプラズマ焼結(SPS)を行った。SPSでは1100℃での焼結でも緻密な焼結体が得られる。誘電率の温度特性はSPSでは高い誘電率を保ちつつ、平坦となる。

●マテリアル工学科 天野 忠昭教授
耐熱合金の耐高温酸化性改善に関する基礎研究

耐熱合金の耐高温酸化性は合金表面にアルミナ(Al2O3)またはクロミア(Cr2O3)スケールを形成することにより保たれている。本研究では主として希土類元素および貴金属の単独または複合添加によるその改善を試みる。


25日(木)ポスターセッションの部

●工学研究科 機械工学専攻 藤邨 克之 (村木研究室)
HCD方式による深穴加工用金型へのDLCコーティング

ドライ金型の実用化を進める上で課題であった深穴部に均一に蒸着できるDLCコーティング装置を開発した。グロー放電+ホローカソード放電による新しいHCD方式の原理と膜厚分布の測定結果について述べる。

●機械システム工学科 文沢 元雄教授
デジタル画像輝度と光高温計の測定温度との相関特性
第3報:光量低減フィルタの効果-II

非接触で簡便な高温表面温度計測手法の確立するため、デジタルカメラの画像と従来の光高温計による評価温度との相関特性を求めた。今回は光量を16万分の1に低減したフィルタを用いた場合の効果を論じる。
共同研究者 小田 雅人、堀内 英伯、小菅 裕大、玉川 秀幸

●機械システム工学科 文沢 元雄教授
高速度カメラ撮影による物体の水中自然落下時の流動挙動観察
第2報:球状・ディスク状試験体の比較

物体が水中に落下する場合、衝突する水を押しのけて、水中を落下する挙動を高速度カメラで撮影し観察した。実験は、球形状試験体およびディスク状試験体の水中落下時の運動を撮影し、粒子追跡法(PTV)を用いて画像処理を行った。
共同研究者 堀内 英伯、今村 圭輔、成田 洋久、原田 卓磨

●工学研究科 機械工学専攻 堀内 英伯 (文沢研究室)
高速度カメラ撮影によるヘリウム・空気の対向置換流挙動の可視化
第2報:スモークワイヤー法とマッハツェンダー法の画像比較

前報では、室内の換気量評価などのために、対向置換流挙動を可視化して調べた。本報ではスモークワイヤー法を用いて可視化した流動現象とマッハツェンダー干渉計での可視画像の相比較を論じる。
共同研究者 宮川 徹、加茂 タキオン、川村 俊貴、小菅 裕大

●工学研究科 機械工学専攻 堀内 英伯 (文沢研究室)
高速度カメラ撮影による振り子の水面接触時の挙動観察
第3報:周期特性とPTVによる移動速度計測

水上飛行機の離水時の流動特性を把握する基礎研究として、水面接触を伴う振り子の周期および移動速度を粒子追跡法(PTV)を用いて測定した。また水面接触に伴う振り子錘の損失エネルギーを算出した。
共同研究者 井上 大輔、坂井 一紀

●工学研究科 機械工学専攻 工藤 圭佑 (村木研究室)
ウェッジリング型ローラ減速機の試作と動力伝達性能評価

法線力の負荷機構が不要の高減速比型小型ウェッジリング型ローラ減速機を試作し、テストベンチを用いてその動力伝達性能を評価した。結果最大80%以上の高効率が得られた。
共同研究者 尾田 裕紀

●工学研究科 機械工学専攻 清水 壮太郎 (村木研究室)
中空無心軸型遊星ローラ減速機の動力伝達性能に及ぼす調圧カムの影響

入力軸側に調圧カムを採用した中空無心軸型遊星ローラ減速機の動力伝達性能をテストベンチを用いて調べた。最大トルク、効率、すべり率に及ぼす負荷用カム角度の影響を調べた。
共同研究者 片山 和彰


26日(金)ポスターセッションの部

●工学研究科 材料工学専攻 小泉 力也 (山下研究室)
持続血液浄化器に使用されている膜材質と溶質分離能の評価法

透析および限外濾過実験により、持続血液浄化器に使用されている膜の溶質分離について検討した。持続血液浄化器の性能は膜の材質や細孔径に依存するので、膜材質別に評価法を定める必要がある。
共同研究者 富沢 成美

●マテリアル工学科 山下 明泰教授
ゲルからの薬物放出速度

ゲル中に安息香酸を含有させた制御放出製剤を用いて、放出実験を行った。ゲル濃度、試験溶液のpH、系の温度を変化させて、検討を行ったところ、温度が放出速度(拡散係数)に最も大きな影響を及ぼすことがわかった。
共同研究者 喜多島 彩、前田 裕一

●工学研究科 機械工学専攻 外塚 裕太郎 (森棟研究室)
バイオエタノール燃料によるガソリン機関の性能と排ガスの環境特性

バイオエタノールガソリンとしてETBE混入ガソリン、エタノール3%混入(E3)ガソリン、E10ガソリンを用いた場合の4サイクルガソリン機関の性能と排ガスの環境特性について考察する。
共同研究者 永田 幸治、福本 祐

●工学研究科 機械工学専攻 齋藤 岳優 (森棟研究室)
バイオ燃料のオゾン処理によるディーゼル機関の環境特性向上の可能性に関する研究

近年問題視されている石油の枯渇について、ディーゼル燃料の軽油に廃食用油を1:1の割合で混入させることで石油の使用量を減らすことが可能だが、この混合燃料をディーゼル機関に使用した場合、黒煙排出量が軽油に対し増加する傾向が得られてしまう。このため本研究では、この混合燃料にオゾン処理をし黒煙低下の可能性について検討する。
共同研究者 藤村 将行、星野 裕也