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10月28日、嶋正利博士を招き第2回「湘南スーパー・エンジニア養成講座」を開催

2009年度、本学では大学院生と大学3・4年次学生を対象に起業家精神を備えた技術者の教育を行うことを目的に、「湘南スーパー・エンジニア養成講座」を開催しています。この講座では、毎回、NHKの「電子立国」「プロジェクトX」シリーズなどに、取り上げられた日本を代表する研究者・技術者を講師に迎え、産業と密着した活きた技術について講義いただいています。9月に行われた第1回に続いて、10月28日、第2回「8mm角のコンピュータ」が日本を代表する世界的なコンピュータ技術者の一人、嶋正利博士を講師にお招きして行われました。

コンピュータの初期、電子卓上計算機に搭載するLSIの開発からマイクロプロセッサを発明された嶋博士。1946年、エニアックの時代から当時のコンピュータの特徴とともにコンピュータの歴史をひも解きながら、国内の企業のコンピュータ戦略や共同開発をしたインテル社との関わりや思惑など、興味深いお話を聞かせていただきました。また、これまで日本が築いて来た高度技術や大量生産という文明にかげりが見え、そのパソコン技術の上にマルチメディアなどの創造的な文化を発展させてきたアメリカとの比較から、創造的な開発の大切さを熱く語られ、最後に「学生時代に養成すべき能力は、問題を見つけ、本質を見抜き、創造するための、考え出す能力である」とアドバイスをいただきました。

会場には第1回よりも多くの参加者が集まり、熱心に耳を傾けていました。また、学生や教員からの質問も活発に行われ、嶋博士はその一つひとつに丁寧にお答えくださいました。また、研究について楽しく語られる博士のその笑顔にコンピュータや技術開発に対する変わらぬ情熱を感じました。


【嶋 正利 博士のプロフィール】
マイクロプロセッサーアーキテクト。昭和42年東北大学理学部化学第二学科卒業。ビジコン社に入社、プログラム論理方式を電卓に初めて導入し、1969年に渡米、インテル社と共同して世界初のマイクロプロセッサ4004・8080を開発。1975年にはザイログ社に入社しZ80、Z8000などを開発。世界のコンピュータ産業に多大な影響を及ぼしたことから「マイクロコンピュータの父」と呼ばれています。1997年、「京都賞」受賞。現在、会津大学客員教授。工学博士。