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学長メッセージ 求められる学びの主体性

 学生諸君の就職活動に追い風が吹いています。

 2010年3月に60%だった大卒生の就職率は、2016年3月には74%まで上昇しました。また、仕事を探している人一人に対して何件の募集があるかを表す有効求人倍率も、昨年11月には1.41倍となっており、1991年以来の高水準となっています。初任給も実質的に上昇している、という報告もあります。就職先が見つからないために、あえて留年したり、大学院に進学する学生が増加した就職氷河期と比べると、近年の「追い風」の強さも理解しやすいところです。

 もっとも、こうした状況で内定を得た学生諸君も、悩みは尽きないかもしれません。友人・知人の内定先と比較して、就職先の知名度、ブランド力、または、初任給などで「格差」を感じることもあるかもしれません。しかし、ここは足元を見つめることが大切です。本学で、社会に貢献する技術者となるべく、切磋琢磨してさまざまなことを身に付け、専門性を高めたとはいえ、社会人としての実績はまだひとつもありません。あるのは、「これから活躍してくれるだろう」という期待と可能性です。それが初任給として表れていると考えたら、多少の差があったとしても、うれしいものではないでしょうか。

 学生諸君にとって、卒業は就職(や進学など)とセットになったゴールです。しかし、言うまでもなく、長い人生において、就職は本当のゴールではなく始まりです。社会人になってからも、学ぶべきこと、教わることは多いはずです。これまでは学費を払って学んでいたものが、社会人になると給料をもらって学ぶことになります。これは大きな違いです。最初は、言われるままに仕事をするだけで終わってしまうかもしれません。社会人として何十年も働いている人たちに、ついていくだけでも大変なことでしょう。それでも、やがて、後輩に教える立場になり、そして、自分の判断で仕事を進めることにもなります。

 これからの日本社会がどのようになっていくのか ――。これを正確に予測することは、極めて困難です。ただ、絶えず変化していくことだけは、間違いないでしょう。学生諸君が、社会人として働き続ける環境は、常に変わっていくということです。それは、一問一答型の、受け身型の知識だけでは、対応できないことを示唆しています。本学が進めているアクティブ・ラーニングは、そのような時代の変化にも対応する主体性を養うものです。就職活動の追い風に安易に身を委ねることなく、社会人としてのキャリアを見据えて、休暇中も学びの主体性を高めてほしいと思います。

湘南工科大学
学長 松本信雄