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第4回機械工学科ものづくりチャレンジを開催しました


2018年11月3日、機械工学科が主催する技術コンテスト「第4回ものづくりチャレンジ」が開催され、作品発表展示会と競技審査会が行われました。

同コンテストは、本学機械工学科の教員たちが、今の子どもたちがスマートフォンやパソコンでゲームなど、決められた枠の中で遊ぶことが多い状況を危惧し、新たなものを生み出す技術者になるためには、ものづくりを通して創意工夫をする機会を設けることが重要であると考え、2015年度からスタートさせたものです。

昨年に続きテーマは、自作車両によるタイムトライアル競技。コースの形状は、昨年使用した傾斜が30度で高さ1mの坂道に、さらに高さ0.25m程度の丘を設け、登りだけではなく下りでも競えるようにしました。同じ規格のモーターおよび単四乾電池1本を使用し、指定された重りの搭載を必須にすることで、どのチームも同じモーター出力の条件のもと、機構の創意工夫や製作精度によりスピードの追求を行いました。

競技は、2本先取のトーナメント形式で行われ、学部生をはじめ、附属高校技術コースの生徒など11チーム19名が挑みました。附属高校の技術コースに在籍し、機械工学科への進学を希望する3年生も自主的に参加し、技術コースの授業として毎週行われる「工科大学講座2」で、9月末から機械工学科棟の工作室を利用して、熱心に設計・製作を進めてきました。ほかにもテーマに関する実習科目を受講し、モーターや減速ギアについて学びながら製作を進めたチームもありました。

参加チームは、事前に作られた競技会用の坂道を利用して、試走を繰り返しながら車両を改良し、競技会の1週間前には、機械工学科教員による事前審査を受けました。

当日、競技会の前には各チームが、製作した車両について書いたパネルを使って、コンセプトや特徴を説明しました。
優勝チームの車両は、駆動軸にモーターの回転力の伝達を接続・切断できるクラッチを自作して組み込み、下り時にはクラッチを切り、低抵抗状態での走行を実現させ、登りだけでなく下りの速さでも優れた結果を残しました。また、限られた電気エネルギーを登り時のみ活用するために、タイヤの回転数を機械的に計測して、スイッチが入る工夫も施されていて、高い創造性と技術を発揮しました。

ほかの車両も前後の車輪の径を変えて登り下りの安定性を高めたり、ホイールベースを長くして直進性能を高めたり、軽量化や摩擦低減を徹底的に追求したり、3Dプリンターを駆使して製作した独自パーツを採用するなど、どれもこだわりのある車両ばかりで、見ごたえのある戦いが繰り広げられました。また、アイデア賞とデザイン賞は、見学した市民の方の投票により、受賞者が決まりました。

機械工学科の大野英隆准教授は「今回は、機械工学科の教員らが驚くほど、熱心に参加する学生が目立ちました。中でも優勝チームはほかのチームよりも優勝したいという気持ちが強く、その気持ちが勝つための車両の設計製作に反映されていたように思います。専門知識の習得や活用は容易ではないため、優れた機械設計製作のためには強い気持ちが必要不可欠です。直面した技術的課題に対して、創造性豊かな解決方法を考え、実際に手を動かして試作し、その効果を冷静に評価するためには、ひたむきな努力と強い気持ちが必要となります。まさに機械工学科が主催する『ものづくりチャレンジ』が目指す教育的な効果であり、今回、多くの試行錯誤を繰り返した経験は、技術者になるための重要なステップになったと思います。今後の機械工学の学習意欲の向上につながってくれることを願っています」と話しました。

「第4回ものづくりチャレンジ」受賞者一覧

順位・賞 チーム名 製作者 所属
優勝 S-Works 佐久間 崚 機械工学科1年
準優勝 俺のロマン 黒木 竜樹 機械工学科2年
3位 ホイホイマッスィン 橘川 優登、林 雄飛 機械工学科2年
アイデア賞 S-Works 佐久間 崚 機械工学科1年
デザイン賞 ロボティクス 田村 慎太郎、寺田 百恵、シャ キンエツ、リ シュ、山田 唯 機械工学科2年、コンピュータ応用学科2年

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