大学案内2023
61/94

60■嶋 僕は高校の時、科学研究部というのに入っていたんですが、そこでプログラミングのコンテストに出ることがあって、そこから面白いなって思って。自分がプログラミングしたものが実際に動くのを見るのが楽しかったんです。加藤 僕は二宮先生自身に惹かれて(笑)二宮教授 そうなの?(笑)加藤 はい!いつも授業の時にニコニコしていて朗らかな先生だなあって思っていたのがきっかけで二宮研究室に入りたいって思いました。研究室に入ってからしばらくはAIのどの部分を研究していくか迷っていたんですが、最終的にプログラミングをすることで実際にものが動く、AIでいうところの“外側”の目に見える部分を研究するのが楽しいなと思って、自動運転の分野に決めました。二宮教授 鮫嶋君は僕と同じ、“内側”のプログラムを作るための数式の研究だよね。どこら辺に魅力を感じてる?■嶋 自分で考えた数式で実際に動くかどうか、すぐに結果が出るところが好きです。二宮教授 そうだね!新しい数式の開発研究の魅力は自分で考えたものをすぐに検証できて結果が分かるところだよね。もともとあった数式よりも最適化されたかどうかが、目に見えてすぐ分かるからモチベーションにもなるね。加藤君が研究している自動運転はどんなところに魅力を感じたのかな?加藤 これからさらに少子高齢化が進み、田舎と都会の格差もますます激しくなっていくと思うんです。自分で運転できない高齢者や障がいがある方なども安心して快適に暮らせる技術の一つが自動運転なんじゃないかって思って、研究することに決めました。二宮教授 AIによって快適で安全な暮らしが提供できるようになったらいいよね。湘南工科大学はSDGsへの取り組みを推進しているけど、まさにAIはSDGsの中の「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」、「11.住み続けられるまちづくりを」の二つに寄与していると言えるね。すべてのモノがモノ自身で判断できるようになれば、より便利に住み続けられる街へ発展していく可能性がある。二宮教授 鮫嶋君はとても素直でたまに真面目過ぎるところがあって、もうちょっと緩くというか、そんなに正面から捉えなくていいんだよって思っていたけど(笑)学会発表を経て一皮むけたね。■嶋 自分でやりたいと思って先生に言ったんですが、発表までの時間は本当に苦しかったです。でも先生が主体性を重んじてくれて、僕が行き詰まったら優しく手を差し伸べて導いてくださったので、最後までやり遂げることができました。あの達成感は生きてきて初めての体験でした。二宮教授 やりきる成功体験というのは本当に大切だよね。AIの現場では自分が考えたものの結果が目に見えて分かるから、それが得やすい分野でもあるかもしれない。AI技術はまだまだこれからの分野だから新しい話が多い。今の勉強だけをしていても本だけ読んでいても分かるというものじゃない。だからこそ、自分で考え主体的に学べる力が必要なんだよね。研究室にいるみんなはその力を持っていると僕は信じています。加藤・■嶋 ありがとうございます!二宮教授 新しい時代を、学んだAI技術とともに主体的に切り拓いていきましょう!ふつうじゃない。近未来的な課題解決型学習へ■嶋 来年、新しく情報学部情報学科が開設されるんですよね?1年次から幅広く情報学について学ぶことができると聞いて、すごくいいなと思いました。二宮教授 そうなんだよ。ちょっとね、これまでの授業とは違う、“ふつうじゃない”カリキュラムにしていこうと思ってるよ(笑)加藤 ふつうじゃないって何ですか⁉二宮教授 近未来的な課題解決型の授業を目指してる。カリキュラムを見れば違いがすぐに分かると思うよ。加藤 僕はもう卒業しちゃうからなあ。二宮教授 ぜひぜひ来年も一緒に研究しましょう(笑)時代を切り拓く力を得る

元のページ  ../index.html#61

このブックを見る