大学案内2023
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61MESSAGE電気電子工学科で学べば、自分が技術者として、ICTを活用しながら世の中のどの分野で活躍したいかが見えてくると思います。社会に貢献できる自分になるために、共に成長していきましょう。MESSAGE機械工学を学ぶことで、自分の手でまだ見ぬモノを創り出すことができます。それは不便や不平等を解消し、皆が同じように喜びを体験できるきっかけを創ることになる。そう信じています。センサーで得た情報を無線で送り、取得したデータを分析するワイヤレスセンシングを研究しています。機械や環境などから、さまざまなデータを取得・分析し最適化することで、機械が故障する前に気づいたり、植物に最適な温度や湿度を知ることで、無駄を減らすことができます。ほかには、パラスポーツで使用するスポーツ義足用高機能アダプターの開発に取り組んでいます。TOKYO2020パラリンピックでは、私たちが研究開発したものが使われました。パラスポーツを始めるには金銭的なハードルと精神的なハードルが存在します。不自由な部分に義足などの補装具をしてスポーツをしたいと思っていても、事故やケガへの恐怖心から踏み出せない人も多くいます。私たちは一流アスリートのデータを取得・分析し、初心者でも安心して安全に始められるよう、パラスポーツへのチャレンジをサポートする高機能なアダプターを開発しています。誰かの力になり、すべての人が笑顔で日常を送れる世界を目指して。ICTを活用した、高精度で低コストの落雷位置標定システムの研究開発を行っています。気象における減災を目的に、日本をはじめ、世界各国の大学や気象局、ボランティアなどと連携してシステムの受信局を設置し、リアルタイムで落雷情報を得ることができます。特に、落雷被害の多いインドなどアジア圏の減災に役立てることを目的に、アジア各地に雷の観測網の整備を多く進めています。グローバルなネットワークを生かすことで、どこに住んでいても自然の脅威から人々の生活を守ることに貢献できるのです。また、海上保安庁が運営する、さまざまな海の情報を集約している“海しる”というサイトに私立大学としては初めて情報提供をしています。最近では、iOSアプリ“Blitz Map”を開発し、無料で提供を始めました。人々の安心安全のために、産官学で連携しながら、より高精度で安定的なシステムになるように引き続き研究し、改良を行っていきます。電気電子工学科成田研究室成田知巳 教授機械工学科加藤研究室加藤和弥 教授X-Tech Laboratory【未来を創造する研究室がここにある】モノ創りを通して誰もが笑顔になる未来を雷の脅威から暮らしを守る落雷位置標定システム

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