ofraduateSchooEngneering「ロボット」は総合工学。探究に終わりはないGli 大学院—工学研究科Graduate School of Engineeringさん64研究を重ねたからこそ得られた「ロボット」という強み大学院|工学研究科大学院|工学研究科マイペースな性格に合ったアットホームな学びの環境杉﨑 喜一工学研究科 博士前期課程 機械工学専攻 2年工学部 機械工学科 2023年3月卒業国立 東京工業大学附属科学技術高等学校 (現 東京科学大学附属科学技術高等学校) 出身内定先:ミネベアミツミ株式会社Sugizaki Kiichi 小学生の頃から、さまざまな技術が総合したロボットに興味があり、独学で勉強したり、得た知識を基にモノづくりに取り組んだりしていました。工業高校に進学し、マイコン制御部に所属して活動するなど、ロボットへの情熱は高まる一方。ロボット工学を体系的に学びたいと思い、自宅からの近さもあって本学の工学部機械工学科に入学しました。その後、就活を前に自分の強みとなる「ロボット」という専門分野を確立したいと考え、大学院に進学。本学の大学院に決めたのは、アットホームな雰囲気で教授との距離が近く、マイペースな性格の自分が研究を進める環境として最適だったからです。また、総合デザイン学科や情報学部など機械工学以外の教授陣と研究を通して関わることができるため、多角的な視点から知識を吸収できると思いました。現在、本学の大学案内ロボット「SITTER」の3代目の開発・研究を行っており、「SITTER」を通じて車輪型移動ロボットの要素研究を重ねています。ロボットが自律移動するためには、ロボットの位置認識が重要になります。自分の位置を計算するOdometry(オドメトリ)という技術を採用するのですが、タイヤの滑りなどが要因で計算に誤差が生じる場合があり、位置精度の向上に向けた誤差補正システムの構築・実験などを実施してきました。こうした中で、自ら設定した研究課題について情報収集や分析する能力が身につくとともに、ロボット工学の知識や技術が格段に高まり、自己成長を感じています。それでも、ロボットは幅広い領域を含む総合工学ですから探究に終わりはありません。内定先の機械・電子部品を手がける総合部品メーカーでは、ロボット業界に向けたさまざまな製品の開発研究を行う部門があり、私はそこで技術者として働く予定です。昨今、労働力人口の減少が課題であり、業務の効率化や自動化などに対し各種ロボットの導入が期待されています。ロボットが持つ可能性はまだまだ未知数。社会のさまざまな場所で活躍する未来のロボットの開発に貢献できたらと思っています。FOR NEXT STEP
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