社会貢献活動報告書2022
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39 眞岩 宏司 人間環境学科 水谷 光 社会貢献活動連絡協議会主査/電気電子工学科 森田 恵 社会貢献活動支援室 社会貢献活動(大学)は、教育の場、学生と地域をつなぐ場であると同時に、実習団体とともに市民社会の課題に取り組むアクターでもあります。アクター間を繋ぐ土台は、一人一人の個人的な信頼関係から構築されます。鳥の目と虫の目を持ち、社会貢献活動の巣から学生が元気に羽ばたけるよう、これからも応援していきます☆ 長い間社会貢献活動に携わり、多くの学生、実習先の方々と関わってきました。実習を行っている学生は、大学にいるときと違う顔を見せることがあります。大学でいつも遅刻している学生が、社会貢献活動では、一度も遅刻したことが無い、などの実習先の方の話を聞くと、ちょっと信じられないなどということもありました。 学生にとって、社会貢献活動の実習は大学とは違った社会であり、その経験を積むことはとても有意義なことだと感じさせられています。学生の皆さんには、ぜひ、この活動に参加して新たな気づきを得て欲しいと思います。また、実習先の皆様には、これまでのご協力に感謝するとともに、今後もよろしくお願いいたします。 社会貢献活動ではいろいろな活動を用意しています。なにしろ20年間続いている活動です。豊富な経験があり、これまで多くの人がこの活動で自分の知らない面を見つけてきました。 自分の興味に合う活動を始めてみませんか。やってみないと分からないことはたくさんあります。多くの方の活躍を期待しています。 私が本学に赴任してきたのは昨年の4月です。初めての業務がてんこ盛りの中でひときわ異彩を放っていたのが、この「社会貢献活動」の委員会活動でした。一年間やってきて思ったのは、「この活動は大学と地域との繋がりにおいて、確かに重要な役割を担っている」という点です。その役割とは学生の教育のみに留まらず、地域社会全体の課題の共有でもあり、ひいては教職員をも巻き込んで課題解決を促すダイナミックなものと感じます。 本学はその名称に「湘南」の二文字を冠しており、その地域が有するポジティブイメージの恩恵を受けていることは明らかです。そのご恩返しのためにも、この活動はもっと大きく発展してもらいたいと思います。 社会貢献活動の単位修得後には、大学での学びや日々の活動に積極的に、前向きに取り組むようになる学生が多いと感じています。受入団体の皆様に暖かく迎え入れて頂き、小さくも貢献を期待され、それに応えていく中で、「自らが誰かの役に立っている」「地域社会に貢献している」という実感と達成感を得られるからだと思います。家族や友人ではない第三者からの「ありがとう」が自信となり、さらに主体的、能動的な活動に繋がっています。 このプログラムを通して成長した学生が、今度は地域コミュニティ同士や地域と大学を繋ぐHUBとして活躍する例も出ています。本学の特色あるアウトキャンパスな学びの場として、今後も長く継続されることを期待しています。 委員となって1年間の活動の中で見えてきたのは、学生は想像以上に様々な場所で活躍しており、受け入れ団体の方々とも良い関係を築けていることです。これは、きっと20年間の試行錯誤と積み重ねの結果なのでしょう。そして次の20年に必要なことを考えると、地域の課題解決に、学生の若さと想いの力だけではなく(もちろん、それも必要なのですが)、大学で学んだ知識・技術を活かせる仕組みを構築することかと思います。課題解決に悩み、技術・知識を活かした創意工夫の学びを繰り返すことができれば、強力な相乗効果で、素晴らしい学生に育つことができるでしょう。 社会貢献活動は、学生が実践的な経験を積み、社会に貢献することで、社会に対する責任感と社会貢献に対する理解が深まることが期待されます。また、学生は異なる世代や背景を持つ人々とのコミュニケーションを強化することができます。これは将来の社会人生活において大きなメリットとなります。学生が入ることで、受け入れ団体の活力にもなっているともコメントをいただき、これからも活動を続けていくことの大事さを改めて感じました。 安藤 慎吾 情報工学科 野中 誉子 機械工学科 井上 道哉 コンピュータ応用学科 堀川 将幸 総合デザイン学科 ‐社会貢献活動を担当する教員からのメッセージ‐ これからの社会貢献活動に向けて

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