2013年に開催されたスポーツ祭東京(東京国体)を契機に設立されたボランティア組織である。国民体育大会で活動したボランティアメンバーを中心に結成され、東京国体後、そのレガシーとして自治体のスポーツ振興部局が所管する形で活動を継続している。設立時はボランティアコーディネートの有識者と連携し、効率的かつ持続可能な組織体制の構築を進めるとともに、ボランティア活動の事務局を担う役割を果たしてきた。 2021年には設立総会を開催し、自己決定型の組織として運営体制を強化・拡充した。これにより、自治体の支援を受けつつも、自律的な活動を行える体制を整え、10年以上継続的な取り組みを実現している。 活動の範囲はスポーツ分野にとどまらず、市内の多様なフィールドに広がっている。これにより、参加者は活動を通じて活力を得るとともに、地域社会とのつながりを深め、人生をより豊かにする機会を得ている。また、市外のイベントや他地域の活動への積極的な参加が、メンバーのネットワーク拡大やスキルの向上をもたらしている。これらの成果は、「まちサポ」ブランドの形成および強化に大きく寄与している。 事務局が運営管理する町田サポーターズの活動は大きく4つのカテゴリーがあり、スポーツ、文化、観光など様々なジャンルや規模のイベントに従事している。活動方法は、四半期ごとに区切り、イベントの募集と活動者の募集を行っている。また、ボランティアの自主事業として、聖火リレーコースを歩こう、ボッチャ大会、懇親会などを開催しており、年間の活動件数は100件ほどになる。 まちだサポーターズの特色 主な活動内容 設立経緯:メガイベントのレガシー活用 人材確保:市民および周辺自治体からの参加 活動継続:スポーツ領域以外の活動拡大 運営体制:ボランティア代表者による組織設置【団体概要】設立年2013年運営主体町田市文化スポーツ振興部登録者数420人(2024年7月)主な財源町田市予算スポーツ振興課内まちサポ事務局まちだサポーターズ総務班7 第2章 本論 事例1.まちだサポーターズ スポーツボランティアで広がる自治体事業と地域活動 ~継続と拡大を支える仕組みづくり~ まちだサポーターズ
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