2024年度 調査報告書
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チームFUJISAWA2020は、東京2020大会に関わった市民の思いを未来へつなぐため、2021年に設立されたボランティア組織である。スポーツを中心としたボランティア活動にとどまらず、地域社会の発展に広く貢献する多様な活動を推進している。その特徴は、単にボランティア活動を促進するだけでなく、市民全体にボランティア精神を浸透させ、社会全体で支え合う文化を築くことを目指している点にある。特に、オリンピック・パラリンピックで培った経験を活かし、地域社会に新たなつながりを生み出すことに力を入れている。そして、より多くの人々が社会貢献に参加できるような環境を整えることを目指し、地域の若者の活力や独自の発想を取り入れるため、地元の大学と協力して新たな事業を展開し、地域の若者たちが積極的に参加することで、ボランティア活動に新しい視点とエネルギーをもたらしている。 活動分野は、スポーツ、健康・福祉、地域活性化・まちづくり、こども・教育、震災・災害、環境・SDGsなど多岐にわたる。これらの活動を推進する基盤となっているのが、湘南工科大学地域連携センターと連携して運営するボランティア活動のマッチングプラットフォーム「チームFUJISAWA2020」である。官学連携のもと、多様な活動機会を提供することで、市民がボランティアを身近に感じられるようになり、関係者同士の協力によって自主的な活動が活発化し、地域課題の解決につながる好循環が生まれている。 < ボランティア活動風景 > チームFUJISAWA2020提供 チームFUJISAWA2020の特色 主な活動内容 湘南工科大学地域連携センター 設立経緯:メガイベントのレガシー活用 人材確保:市民および周辺自治体からの参加 活動継続:スポーツ領域以外の活動拡大 運営体制:官学連携による組織設置【団体概要】設立年2021年10月1日運営主体藤沢市市民自治推進課登録者数5,629人(2024年11月)主な財源藤沢市予算13  事例2.チームFUJISAWA2020 地域共生と活性化の未来を築くボランティア活動 ~官学連携による“つなぐ”力~ チームFUJISAWA2020

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