スポーツボランティア活動の持続的な発展には、事務局運営、組織管理・人材育成、そして安定的な活動基盤の構築が不可欠である。近年、高齢化の進行や若手リーダーの不足、財源の確保などにおいて優先的に検討が必要なテーマとなっており、活動の継続に向けた組織運営の見直しが求められている。こうした現状を踏まえ、研修制度の強化やネットワークの拡充を図り、地域と連携した持続可能なボランティア活動の展開が今後の重要な方向性となる。 区分 人材育成 に関する事項 組織の維持・発展 に関する事項 SV2004は、20年間にわたりスポーツを基軸とした地域貢献型のボランティア組織として、独自の仕組みと戦略を展開してきた。行政やスポーツ団体と連携し、プロスポーツや市民マラソンのサポートを行うとともに、新規参加者の獲得や人材育成にも力を入れている。その成果は、直面する課題に対し会員全体で知恵を出し合い、行動してきた積み重ねによるものである。さらに、活動はスポーツイベントの支援にとどルケースとなっている。 現在、事務局の運営は主に会費や委託費、講師謝金による資金で賄われているが、安定した財源の確保が課題である。 スポーツコミッションとの役割分担の変化により、SV2004現状・課題 SV2004とグランディ・21ボランティアの統合など、外部団体との協働を強化し、持続可能な運営体制を確立する必要がある。 今後の方向性 ボランティアの高齢化が進み、50代以上のメンバーが全体の6~7割を占める状況にあり、若手のリーダーが不足している。 現状・課題 コロナ禍による研修機会の縮小も影響し、次世代の担い手育 若い世代の育成に向け、ボランティアケアサポーター(世話今後の方向性 縮小されていた研修を再開し、強化していく。 ボランティアの「楽しさ」や「やりがい」を重視し、あくまでメンバーの自主性を重視した活動が大事だと考えている。その結果として組織の維持・発展につながっていく。 現状・課題 同じ目的を持つ団体や個人とのネットワークを構築し、コミュ今後の方向性 情報共有や協力体制を強化することで、活動の幅を広げてい事務局運営 に関する事項 (1) まとめ まらず、災害復興支援や地域活性化など幅広い社会課題にも貢献し、持続可能なボランティア活動のモデボランティア活動における現状・課題と今後の方向性 総括 内容 の活動領域の再定義が求められている。 成が遅れている状況にある。 係)を育成する。 ニケーションの質を高める。 く。 34
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