本研究の目的は、スポーツをきっかけに地域で新たなボランティア組織を構築する可能性を検証し、その具体的な仕組みを明らかにすることである。そのために、スポーツイベントなどにおけるボランティア人材活用の先進事例をもとに、スポーツを契機としたボランティア組織が地域の多様な課題に対してどのような活動や協力体制を築いているかを分析し、他分野や地縁組織と連携したボランティアモデルを構築するために必要な要素を抽出する。 これにより、住民が自発的に地域課題に取り組むための基盤を整備し、持続可能なまちづくりを推進する指針を提示することを目指す。 研究方法 ボランティア組織の持続性を高めるための仕組み(自治体や大学との連携、リーダー育成、オンライン活用など)が整備されている事例 図表1 スポーツボランティアの好循環モデル 1)対象の選定方法 本研究では、以下の基準に基づき先進的な事例を選定した。 ①スポーツイベントを契機とした組織形成: オリンピック・国体・プロスポーツチームの活動などを起点に設立された事例 ②持続可能な組織運営: ③他分野との連携可能性: スポーツを軸としながらも、福祉、防災、教育、環境といった他分野と連携し、地域(1) 研究概要 2.研究目的 3.研究概要 2
元のページ ../index.html#5