学報74号
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SHONAN INSTITUTEOF TECHNOLOGYHIGH SCHOOL10今後の方向性を定め、堅実な改善を目指す現存コースの目標を明確化し、さらなる活性化が目標普遍的で大切な人間性も育みます附属高等学校校長長谷部 攝平成28年度より校長に就任以来、入学してくれた生徒が「これからの人生を生き抜くための知識を身につけること」、そして「入学してよかったと笑顔で卒業できる学校」を目指しています。昨年度は、改革の一環として始めた学校評価アンケートが3年目を迎え、保護者の方々が求める本校の改善点が明確化した年度になりました。やはり、ご要望が大きかったことに、進路サポートの充実化が挙げられます。その背景には、社会の複雑さが進み、進路の多様性が増加したことは明確な要因でしょう。大学進学を目指すだけでなく、トップアスリートを目指す、モノづくりに携わり、技術者を目指すなど、子どもたちが目指せる進路や目標が多種多様になりました。生徒の個性を尊重し、さまざまな可能性を示すことが重要な課題といえます。さらに、現存の各コースの目標を明確化し独自性の強化とともにお互いの活性化を目指していきます。技術コースでは、大学のキャンパスが隣接している附属高校の強みを生かし、高校生の頃から大学で講義を受け、大学生とともに研究に打ち込みます。早い段階から専門分野に特化した学びを始めることで生徒たちのやる気につながり、意欲的に学んでいく姿が見られます。体育コースも、トップクラスのアスリートを目指し日々研鑽を積み、昨年度も優秀な成績を収めてくれました。難関大学にも挑戦する進学コースでは、放課後に実施している課外授業をはじめ、学習へのモチベーションを保つことに重点を置いています。こうした、さまざまな目標を持った生徒同士が交流できるようにすることも重要な取り組みだと考えています。多様化が進んでいるからこそ、生徒同士がお互いに刺激し合い、切磋琢磨していく環境が必要なのです。社会の多様化が進み、時代が変わっても変えてはいけないものがあります。それが、本校の教育理念でもある「知・徳・体」です。高校生活を通して、多くのことを経験し、生徒たちには「人を思いやる気持ち」「感謝する心」「真摯に努力する姿勢」など、人としてバランスの取れた人物に成長してほしいと願い、人から尊敬できる人材育成を目指しています。湘南工科大学附属高等学校は、社会への責務を果たし、生徒・保護者・卒業生・地域の皆さまから望まれる学校教育のため邁進していきます。より一層のご支援ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

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