学報74号
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SHONAN INSTITUTEOF TECHNOLOGY教育改革による洗練された取り組みと社会的評価の向上実践した教育強化が一つの実りある結果に本年度の新しい取り組み2013年から始動した大規模な教育改革活動は、教職員の多大な努力のおかげで本学の教育の質を格段に向上させました。主な改革内容は、学生の主体的な学修の徹底です。教員が教壇に立って講義をするという一方的な授業形態ではなく、学生を数人のグループに分け、テーマに沿って、調べ、発表し、討論するグループワークを積極的に取り入れました。また、学生を指導する教員も特別研修を受け、アクティブラーニングという教授法でICTを駆使しながら、学生を指導しています。これらの取り組みにより、学生の雰囲気も変わり、授業外学修時間も増加、今ではキャンパス内でも友人が集まって課題の相談や研究の議論をしている光景が当たり前になりました。こうした改革の推進により、文科省の教育の質評価ランキングにおいても本学の教育内容は高い評価を得ています。本年度から、附属高校と連動した高大一貫教育の1期生が、本学の1年生として学び始めました。高校生の頃から本学でも学習してきた学生が、どのように活躍してくれるのか、注目していましたが、入学前から兆しが出始めました。入学に向けたグループワークに取り組む中で、高大一貫教育で学んできた学生たちが自然とリーダーシップを発揮し、グループをまとめてご寄付を頂戴し、全額を施設設備の充実に使用させていただきました。ご協力いただきました皆さまには心より感謝申し上げます。今後とも、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。02いました。また、この教育体制が、本学の学生たちにも良い経験になっています。アシスタントとして携わる学生が、教わる立場だけでなく、教える立場を経験することで、人に教えるには知識を自分の中で正しく理解しなければならないことを実感し、日々の学修に積極的に取り組む姿勢が養われています。本学の新しい取り組みとしては、強い目的意識と主体的に学ぶ意欲を持つ学生のために「学科横断型学修プログラム」を開設しました。複数の学科にまたがる履修を可能にし、学生の興味に即した学修ができるようにします。本年度は、ロボティクスコースと次世代3Dメディアコースを実施し、学生は自分が関心を持っている技術分野をより広く、より深く学修することができます。また、授業科目「社会貢献活動」の一環として、シニアの方を中心にICT機器の使用法について、学生が説明や相談に乗る活動をも広げていく予定です。授業で学ぶ「実技を磨く」からもう一歩先に進んだ「知識を使う」も目的ですが、それ以上に、多彩な人との関わり合いを通じて責任感や人間的な優しさ、人のために働く喜びや楽しさなどを実感してくれることを望んでいます。企業から求められる人材像が学歴志向から人間の総合力や、大学生活で何を身につけたかの学修歴に変わってきている昨今。率先して動き、自ら活動する学生が増えることで大学の活性化につながると確信しています。学長 松本 信雄寄付金についてのご報告平成29年度に募集致しました寄付金についてご報告いたします。大学では、総額220万円のご寄付を頂戴し、全額を奨学金資金の充実に使用させていただきました。高校では、総額216万円の

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