学報74号
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2017年度スタートの新カリキュラムによる教育改革概要  教務部長 佐藤 博之 綾瀬市と連携・協力協定を締結 大学院生/学部生の受賞報告■日本設計工学会 武藤栄次賞優秀学生賞 総合デザイン学科4年 棚田 耀介■日本機械学会 三浦賞 大学院機械工学専攻博士前期課程2年 木村 圭汰■日本機械学会 畠山賞 機械工学科4年 久住  温 機械工学科4年 鈴木 海智総合デザイン学科4年 新井 雅音※1 Plan-Do-Check-Actionの略。業務を円滑に進める手法の一つ※2 自分を取り巻く環境において実践的に対処する力本学ではこの5年間、一貫した教育改革を断行し、本年度からは新カリキュラムの運用を始めました。本学のミッションである“社会に貢献する技術者の育成”を達成するためには、コミュニケーション力をはじめ、周りと協働してメンバーシップを発揮できる人材の育成が重要であると考えています。こういった力を育成するのが、新カリキュラム骨格の1つである「共通基盤ワークショップ(基盤WS)」です。昨年度は“学び方を学ぶ”を目標のもと、学生・教員ともに気づきの多い授業を展開できたと考えています。「基盤WS 1」では、全学生に対して教員が所見を加えた評価を行い、2年次以降の指導に基礎データとして引き継ぎます。「基盤WS 2」は、専門性が加味された“プロジェクト型実習”で、年間約40 テーマを実施します。これらの取り組みに対して、教育効果を測り、PDCAサイクル※1を回すことは大変重要です。社会人基礎力を測定し数値化する「PROG」テストを1~3年次の各学年で実施することにより、そのコンピテンシー※2結果を客観的に評価し、学生個々の経験変化を把握して、指導と授業改善に生かすことも計画しています。本年度もさらなる教育の質の向上を目指して、教職員一同、一層の努力を続けていく所存です。3月26日、湘南工科大学と綾瀬市は、綾瀬市の文化財活用事業に関する連携・協力協定を締結し調印式を行いました。綾瀬市役所で行われた調印式では、古塩政由市長、松本信雄学長ほか関係者が出席し、同市の文化財活用事業において、本学の有する情報技術・設備などを活用し、協働して事業の推進を図るとともに文化財愛護の精神の啓発に資することを目的とした協定を結びました。今後は、コンピュータ応用学科の長沢可也教授の研究室が、同市の国指定史跡である「神崎遺跡」を、昨年3DCG技術で再現させたものをさらに改良して、一般の方がいつでもVR体験できる常設展示を協働で実施していきます。■自動車技術会 大学院研究奨励賞 大学院機械工学専攻博士前期課程2年 木村 圭汰大学院研究奨励賞は、大学院で自動車に関連した技術分野の研究において、優れた研究を行った大学院修了予定者に贈られるもので、木村さんの研究テーマ「アクティブシニアに向けたユニバ―サルビークルの提案」が高い評価を受けました。■電子情報通信学会 回路とシステム研究会学生優秀賞 大学院電気情報工学専攻博士前期課程1年 尹 思源尹さんは、10月に新潟県長岡市のまちなかキャンパス長岡で開催された学会において、研究テーマ「マルチロータのモータ故障問題」を発表。フライトプランを与える定理について検討した内容が評価されての受賞となりました。新カリキュラムにおけるキャリア関係科目の相関05※ 学年は受賞時の学年です。

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