学報78号
10/16

知・徳・体 三位一体の教育を推進します新しい学びに対応したアクティブラーニング「克己心」を大切にSHONAN INSTITUTEOF TECHNOLOGYHIGH SCHOOL附属高等学校校長山室 智明校長の山室です。今年度の目標や抱負などについて述べさせていただきます。本校の教育理念は、「知・徳・体 三位一体の教育」です。常にこの基本に立ち返り、生徒自ら考え、判断し、行動する力を育み、社会に貢献できる知力と人間力を備えた人材を送り出すことが本校の使命です。学業と運動部・文化部の活動、普段の指導などを重ね、優れた人格とバランスのとれた人間の育成を目指します。今年度は大学入試制度改革、2022年度には新学習指導要領(新指導要領)の改定が控えています。新指導要領では、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」のいわゆる《学力の三要素》を備えた生徒を育成するため、「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」の実践を教育現場に求めています。本校ではそのためにアクティブラーニングを導入して、新しい学びを実践しています。一例を挙げますと、グループごとに分かれた生徒が課題の解決法を討論し、発表と質疑応答を行う授業を展開しています。知識のみならず、思考力・判断力・表現力・課題解決能力を身につける内容です。10こうした学習上の取り組みに加え、ICTツールによって学習履歴や課外活動、テスト結果などの蓄積・分析を行い、生徒一人ひとりに適した学習指導と進路指導を行います。昨年度のインターハイでは、水泳4×100mリレーの優勝、テニス団体男子の準優勝など素晴らしい活躍を収めました。この快挙に、私はもちろん本校の生徒たちも大いに湧いたことは記憶に新しいところです。勢いに乗って今年の飛躍に胸を膨らませた矢先に、新型コロナウイルスによる感染拡大の脅威が立ちはだかりました。夏に予定されていたオリンピックは延期となり、出場に夢を抱いていた本校卒業生は当面の目標を失ったことでしょう。また、夏のインターハイも史上初の中止となりました。学習に励む皆さんも、将来への不安を強く感じているかもしれません。しかし、肩を落とさないでいただきたいと思います。テニスの指導において、私は「克己心(こっきしん)」を大切にするよう生徒たちに伝えてきました。克己心とは「自分の心に打ち勝つ心」です。目標を失ってやる気を喪失しそうな自分に、不安を抱く内なる心に、ぜひ打ち勝ってください。暗いトンネルの先には、きっと明るい未来が待っているはずです。教職員一丸となって、生徒と保護者の皆さんの健康と安全を第一に学校運営を行ってまいります。どうかご協力をお願いいたします。THESHONAN

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る