学報78号
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卒業生アンケートの結果から見る教育改革の成果寄付金についてのご報告 令和元年度に募集しました寄付金についてご報告いたします。大学では、総額240万円のご寄付を頂戴し全額を奨学金資金の充実に使用させていただきました。高校では、総額195万円のご寄付を頂戴し、全額を施設設備の充実に使用させていただきました。ご協力いただきました皆さまに心より感謝申し上げます。今後とも、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。03Q68卒業時Q68入学時Q67卒業時Q67入学時Q54卒業時Q54入学時Q51卒業時Q51入学時0%20% 思う  やや思う  あまり思わない  思わない本学では2013年から本格的な教育改革に着手し、授業方法や内容に関してさまざまな改善を進めてきました。その中でも重要なポイントとして挙げられるのが、学生たちを社会に貢献する技術者に育てるため、専門の知識や技術だけでなく社会人基礎力を伸ばせる授業を行うことです。本稿では、この取り組みの成果を測る目的で実施している学生アンケートの結果を、簡単にご紹介したいと思います。図に示したのは、2018年と2019年の卒業生に対し、入学時と卒業時に実施したアンケートの結果の一部です。種々の社会人基礎力が身についているかどうかを自己評価する設問の中から4つ「Q51必要な情報を集めることができる」「Q54メモを取ることができる」「Q67自分の意見をわかりやすく説明できる」「Q68文章を書くことが得意である」に対する回答分布をグラフにしました。このグラフから、肯定的な回答の割合が、特に入学時に低かった項目で卒業時に大きく増加していることがわかります。また、卒業年による違いは小さいものの、2019年卒業者の方が増加率の高い傾向も見て取れます。卒業時のアンケートでは4年間で伸びた社会人基礎力とその要因を尋ねる問いも設けており※、これら全体の結果を総合的に判断しますと、授業で社会人基礎力を伸ばそうとする取り組みは順調に成果を上げているといってよいものと思われます。一方で、卒業時に身についている能力自体については、まだ不十分なものが多いことも事実です。今後は、個々の授業で目的とする能力を伸ばすことがどこまでできているかを検証し、さらなる改善を図っていきたいと考えています。2018年3月卒業生 湘南工科大学においては、2月28日に新型コロナウイルス感染症対策本部を設置して、学内外の情報収集と、大学としての方針や対応について協議を重ね、学生や教職員への注意喚起をはじめ、学位記授与式の縮小開催や学内イベントの開催自粛などの措置を講じてまいりました。 しかし、日本政府により4月7日に「緊急事態宣言」が発令され、さらにこの緊急対応の期間の長期化が想定される状況にもなってきました。事態の急速な変化に大学としての対応が後手に回り、学生と保護者の皆さまにご迷惑とご心配をお掛けしてしまったことを、申し訳なくお詫び申し上げます。 すでに始まっているオンライン授業も、限られた準備期間で実施に踏み切ったために、環境とスキルの両面で多くの問題が生じていることは承知しています。しかしながら、何とか対応しながら学修を進めていくことが、この事態の影響軽減につながるものと考え、学生と教員双方でさまざまな工夫を行いながら、チャレンジ精神をもってこの困難を乗り越えていきたいと思っております。今後ともご理解とご協力をお願い申し上げます。40%60%80%Q68卒業時Q68入学時Q67卒業時Q67入学時Q54卒業時Q54入学時Q51卒業時Q51入学時100%※解析結果は大学公式Webサイトの情報公開のページに掲載していますので、ご参照ください。0%20%40% 思う  やや思う  あまり思わない  思わない2019年3月卒業生副学長/工学部長 木枝 暢夫60%80%100%

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