学報78号
6/16

SHONAN INSTITUTEOF TECHNOLOGY 機械工学科 電気電子工学科 情報工学科 コンピュータ応用学科 総合デザイン学科 人間環境学科SHONANTHE機械工学科の学生たちは、国内外にわたって盛んに研究活動を行っています。昨年度は、大学院生が国際学会で、「ロボティクス分野に関する研究」「計測制御分野に関する研究」について発表しています。研究を通じて国際的にも活躍できる学生へと成長しています。また、日本機械学会などの国内で開催される学会においても「建設分野をはじめとしたロボティクスに関する研究」「クリープ現象や水素脆性に関する金属材料の評価」「IoT技術や画像処理技術を用いた計測制御分野の研究」「水車や燃焼器に関する熱流体分野の研究」について、学生が各分野で研究成果を報告しています。今後は、より多くの学生が学会等へ参加できるよう学科を挙げて学生の成長を支援していきます。電気電子工学科では、今年度のカリキュラムから4年次は、卒業研究が1年間の必修科目となります。本学科では、「社会に貢献する技術者の育成」という教育方針の観点から、これは大変意義のある変換と位置付けています。すでに、高校と大学の最大の違いである“研究”への比重を徐々に高めています。学生に知識を与えるという「覚えれば単位がとれる」ような安易な教育ではなく、卒業後に活躍できるように、研究を通して「答えがわかっていない」ことについて主体的に取り組ませ、課題解決能力や改善力を身につけさせていくよう指導していきます。また、本学科では、昨年度から来年度にかけて半分の学科教員が定年を迎え、教員の若返りも進んでいます。学生とともに新風を巻き起こす学修を推し進めて行きます。情報工学科は、学生のプログラミングスキルの着実な向上を目指し、1年次から3年次まで、継続した実習系の必修科目を設定しています。授業はプログラミングを基礎から学べ、応用力も身につけられるように工夫していて、グループワーク等でゲームプログラミングを行う科目も用意しています。授業時間以外にも積極的に学びたい学生たちのためには、プログラミングコンテストに挑戦するためのさまざまなプロジェクトを行っています。1年次から大学院までの学生が集まって学年の枠を超え、自ら考え、教え合い、主体的に勉学に取り組める環境を整えています。4月からは1号館4階に120台のPCを備えた施設も完成し、学生が教室とPCを有意義に使える環境を増やしています。06学科の特色として「TPL(チームプロジェクトラーニング)」という少人数制の授業が、2~3年次の必修科目として挙げられます。担当教員と10人程度の学生がチームをつくり、コミュニケーションを密にとりながらプロジェクトを計画・実行し、報告発表まで行うものです。スマートデバイスアプリ制作や自主映画づくりなど、プロジェクトの内容は多岐にわたります。最近、注目度が高い活動がプロジェクションマッピングを制作するプロジェクトです。昨年度は、綾瀬市役所の壁面にクリスマスをモチーフにした大規模な制作作品の投影をはじめ、同市議場では、動物キャラクターが市議会議員に扮して議論する作品を投影し、議会制度や遺跡などの埋蔵文化財について子供たちにも楽しんで学習してもらいました。「総合デザインプロジェクト」では、自然界の仕組みや機能を観察、分析し、そのアイデアを開発やモノづくりに生かす“バイオミメティックス”に取り組みました。1・2年次生は、虫の特徴を抽出したオリジナルの昆虫を制作。昆虫の隠れた能力をデザインに利用するためのリサーチを行い、1年次は、クワガタムシを参考にした毛抜き、象の鼻を参考にしたひげ剃り、テントウムシを参考にした傘など自然界の仕組みや機能を活用し、既存の商品よりも機能を向上させたプロダクトを企画・デザインしました。2年次は、昆虫の機能を模倣して、工学技術に応用したファサードのデザインを行いました。今後も身の周りに存在する自然の構造や機能を活用し、デザインの機能向上や意匠デザインに役立てるプロダクトを行っていきます。3月に卒業した本学科の学生は、就職活動をした全員が就職先に内定し、社会人として歩み始めました。現在、4年次生は配属先の研究室で、研究活動をはじめ、同時に就職活動も行っています。昨年の仮配属では、先輩から実験技術を習ったり、論文の輪読など、卒業研究につながる大事な時期を過ごしました。3年次生は前期終了時に行われる研究室仮配属に向け、希望する研究室の実験授業を行っています。2年次生は選択科目が増え、将来の専門を見据えた授業を履修しています。どんな職業に就くかは、この専門科目の選択が影響します。1年次生は、さまざまな分野の実験を体験します。異分野の多彩な技術に触れることで、社会に出てから知らない技術に出会っても対応できる力が培われていきます。-------- 6学科のTOPICS --------

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る