学報79号
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035月25日に緊急事態宣言が解除され、6月からは一部の実験実習に限って、機械工学科、電気電子工学科、総合デザイン学科、人間環境学科で対面授業を再開しました。一方、情報工学科とコンピュータ応用学科では、オンライン授業のみでも十分な教育が展開できるとの判断をしました。こうして補習を含めて8月末までに、前学期分の学生が履修するべき授業内容をすべて終えることができたのです。前学期の授業を終えて、オンライン授業の状況を調査したところ、すべてビデオ会議アプリケーションを使った「同時配信授業」は全体の5割程度、同時配信授業と一部課題に取り組む時間を設けた「併用型」が1~2割、学生に動画を視聴してもらい、課題提出を求める「映像配信授業」が3割という結果になりました。映像配信授業は学生が好きな時に受講できるオンデマンド授業ともいえるのですが、本学の特徴として挙げられるのは、そのほとんどを自由放任としなかった点です。映像配信は授業開始時刻に合わせ、質問対応や課題提出も授業中、あるいは終了後に時刻を定めて実施する仕組みとしました。学生に学修習慣を身につけてもらうことを重視したためです。オンライン授業が中心になると、人と接する機会が減ってしまうため、人間関係が希薄化するのではないか、学生が孤立し1年次生の皆さん、改めまして、湘南工科大学へのご入学おめでとうございます。本来ならば、4月初めに入学式を行い、学生生活が始まるはずでしたが、全学科、コロナ禍でオンラインでの授業開始になり、せっかく入学したにも関わらず、ほとんど大学へ来られない状況が続き、申し訳ありませんでした。慣れないオンラインでの授業も皆さんのご協力のおかげで何とか前学期を終了することができました。今後、1年次生にはできるだけキャンパス内で授業を受けていただき、大学での勉強や環境に慣れてもらえればと思っています。また、感染状況に十分注意しながら、部活動等の学生活動も進めていく予定です。学修環境は、対面とオンライン、両方、両立させる形で進めていきますので、勉学だけでなく、皆さんがいろいろな大学での活動を充実させていけるよう願っています。今後もしっかり頑張ってください。皆さん、改めましてご入学おめでとうございます。新年度となりすでに半年が経過してしまいましたが、こうして新1年次生の皆さんを迎え入れられることを嬉しく思います。これから大学4年間の生活を経て、皆さんは子ども(高校生)から大人(大学卒業生)になるわけですが、今のうちにぜひ「大学4年間で何を学び、何を身につけるか」ということについて考えていただきたいと思います。それは学科で学ぶ専門的な知識以外にも、同世代の友人や先生方に対する接し方や、彼らとの対話を通じて学ぶ考え方といった精神的な成熟であったりするかもしれません。また、何が求められているかといった社会のニーズを念頭に置きながら大学での勉強を進めていくと、大学生活も今までと見え方が違ってくると思います。ぜひいろいろな考え・学びを培って、大学を卒業する時には立派な大人になって社会に貢献してくれることを願っています。皆さんの大学生活が充実した素晴らしい4年間になることを祈っております。てしまうのではないかという懸念を、特に1年次生に対して持たれる方がいらっしゃるかもしれません。しかし、本学では初年次教育のための授業「共通基盤ワークショップ1」が前・後学期にあります。学科をシャッフルして1クラス35~36人・全16クラスを構成し、週に一度、徹底した議論や発表などのグループワークを行う点はオンライン授業であっても変わりません。そこで協働した学生同士がチャットで会話を交わすケースも多々見受けられました。それ以外の授業においても、教員と学生のつながり、さらにオンラインでも他者と協働して学ぶ姿勢を重視してきた本学の取り組みが有効に機能し、学生の不安や不満を軽減することができたのではないかと考えています。今後は、社会の状況を見ながらの判断になりますが、基本的には対策を徹底した上で、コロナ禍以前の教育環境に戻していく方針です。無事に以前の状況に戻ったとしても、今回、得たオンライン授業のノウハウをさらに発展させ、新しい学びへのニーズに対応していけるものと確信しています。コロナ禍での大学の対応はコチラ ➡学長 渡辺 重佳理事長 糸山 祐~理事長、学長からの祝辞(1年次生向け後学期ガイダンス)~THE SHONAN 人との触れ合いを重視したオンライン授業を展開後学期授業開始

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