学報82号
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 ■タグライン 「さあ、いま、ここから。」 ■ビジョン 自律した自由の精神を養い、 ともに学び合う人間教育を通じて、 社会で躍動する多彩な個性を育む。SHONAN INSTITUTEOF TECHNOLOGYHIGH SCHOOL通常の学校生活を取り戻しつつ新たな取り組みを展開しています本校の「ビジョン」と「タグライン」を策定附属高等学校校長山室 智明校長の山室より、新年度の所感を述べたいと思います。学校生活に影を落としてきたコロナ禍への対応ですが、校内でクラスターを発生させないノウハウが次第に明らかになってきました。コロナ禍で何をどうすればできるのか、教職員一同考えながら最善を尽くしています。一例を挙げれば、全校生徒で開催してきた体育祭を学年別に分けるなどの工夫をすることによって、学校行事も少しずつですが実施できるようになってきました。文化祭もオンラインではありますが、開催することができました。コロナ禍前を100%とすれば、50%ぐらいまでは通常の学校生活を取り戻してきているというのが私の実感です。生徒と保護者の皆さんのニーズに応えるため、新しい取り組みも展開しており、その一つとして、来年4月には新図書館の完成が予定されています。さらに、本校の「ビジョン」と「タグライン」を策定しました。以下、その内容についてご説明します。ここにおけるビジョンとは、こうありたい、こうあるべきという本校のイメージを表現したものです。タグラインは、本校が大切にしたい想いやメッセージを簡潔に示した言葉です。10一段目について。本校の最大の特長は、その「自由」さにあります。それは、単に自由放任であったり、勝手気ままな自由ではありません。律され、成長に向けたものが本校の自由と定義しています。その理念のもと、有益に自由を発揮できる学びが本校にはあると自負しています。生徒も教職員も大きな魅力と捉えているこの自由という言葉を、前面に打ち出しました。二段目について。本校には4つのコースのもと多種多様な生徒同士の交流があります。そうした環境で共に教えかつ学び合い、一人ひとりが自分の人生を力強く、深く踏みしめて歩んでいける力を「醸成する場」であるということを表しています。三段目は、多彩な個性が尊重される土壌の中で生徒は育まれ、社会でその力を存分に発揮できる人間として成長できるのが本校であるという意味を込めています。タグラインには、いつでも、どのような状況にも必要なマインドが込められています。生徒が勉強やスポーツに取り組む際、励みとなり奮い立たせてくれる、文武両道を尊ぶ本校にふさわしいタグラインです。教育や事務作業などにあたる教職員も例外ではありません。逆境にある時、反対によい方向に進んでいる時…どんな状況でも、誰にでも響く言葉だと思います。ビジョンとタグラインの策定は、本校の進むべき道筋を改めて見つめ直すよい機会となりました。しかし、策定したことがゴールではありません。文字通り「さあ、いま、ここから。」、つまりスタートを切った状態といえるでしょう。生徒と教職員が一致団結し、ビジョンとタグラインを具現化できるよう取り組んでいく所存です。これからの本校の取り組みに、ぜひご注目ください。THESHONAN

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