学報84号
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03教員が全力で応援情報学部で「やりたいことを、できることに。」学部再編によるこれからの工学部教育大学院進学で自分の将来への可能性を広げよう進学を支援する奨学金制度も制定今年度から、これまでの情報工学科とコンピュータ応用学科を基礎とする「情報学部」が発足しました。新入生の皆さんは、AI・データサイエンス、IoT、VR・AR、ゲームなど本学部の教員が専門としてカバーする、ICTに関連する10分野のさまざまな課題に触れながら、自分の興味を広げていってください。大学での学びはまずは興味・関心から始まります。本学のタグライン「やりたいことを、できることに。」をそのままに、まずは「やりたいこと」を見つけてください。私たち教員が「できる」まで全力で支援します。本学部の専攻・学年の垣根のない学修環境で最先端の技術を学ぶことで、皆さんをより主体的な学びができるステージへと推し進めていきたいと考えています。また、専門技術だけでなく、ICTが関連する社会を広く学ぶために、情報系はもとより、FP(ファイナンシャルプランナー)や簿記など、資格取得のための支援も充実しています。大学での学びやさまざまな経験を経て、皆さんには笑顔で卒業を迎えていただきたいと思います。私たち教員は、そのためのあらゆる協力を惜しみません。一緒に新たな情報学部を創り上げていきましょう。今年度から、工学部と情報学部が分かれて2学部体制になりました。工学部はハード面、情報学部はソフト面といったように、互いに補完していく関係にしていこうというのが2学部体制になった理由です。一方、「横断型先端分野学修プログラム」というかたちで学部・学科を越えて、異分野の学修・研究に臨む場も担保しています。重要なポイントは、“モノづくり”を促すことです。今の若い人たちは、生まれた時から便利なモノに囲まれ、快適な生活を送っています。こうした便利なモノが、さまざまな工学技術のかけ合わせで成り立っていることを大学での学びの中で意識してもらいたいと思います。そのためには、モノづくりへの意欲を促すアクティブラーニングを中心とした実践的な体験型授業を豊富に取り入れた学修スタイルが、今後ますます重要になっていくでしょう。学生には知識や技術を身につけるだけでなく、身につけた知識や技術を使って新しい課題を解決する体験を重ねることで、生涯に渡り社会に貢献できる学び方を身につけてほしいと願っています。2学部体制となり、工学部はこれまで以上にモノづくりを意識した学びを強化していく一方、情報学部との連携によるプログラミング教育の充実も進め、日々めまぐるしく変わる社会でもしっかりと活躍できる技術者の育成に取り組んでまいります。科学技術の進歩は非常に速く、今後も新しい技術が次々と生まれてくることでしょう。現在、本学の学部卒業生の就職事情は好調ですが、今一度、自分の将来の可能性をゆっくり考えていただきたいと思います。学部卒業後さらに学問や研究に取り組み、知識と実践技術を修得するのが大学院です。そこで得た教員や友人との結びつきと、修士号や博士号という学位のステータスは、将来の可能性をいっそう大きく広げます。教員から直接指導を受けつつ、一つのテーマにじっくり取り組めることも大学院の魅力です。ぜひ、大学院で研究の楽しさや奥深さに目を向けていただきたいと思います。2021年度入学者から、給付型の湘南工科大学大学院学内進学者奨学金制度を設けています。学部3年次修了時点での成績上位者が授業料減免の対象となります。既に入学者の半数程度がこの制度の対象者となっており、外部の奨学金を利用すれば、さらに負担は軽減されます。こうしたサポートを有効に活用し、大学院という新たな進路を早い段階から視野に入れて挑戦してほしいと願っています。本学工学研究科は、次代の技術をけん引し、社会を支えていく技術者を輩出する人材育成の拠点となるよう、これからも教育・研究にまい進してまいります。副学長 兼 工学部長大学院工学研究科長情報学部長二宮 洋森井 亨井上 文宏

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