学報80号
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SHONAN INSTITUTEOF TECHNOLOGYHIGH SCHOOL「知・徳・体 三位一体の教育」が本校の基本理念です校長の山室です。今年度の目標と抱負についてお話しします。本校の教育理念は、「知・徳・体 三位一体の教育」です。いかなる時もこの基本に立ち返り、生徒自身が考え、判断し、行動する力を育み、社会に貢献できる知力と人間力を備えた人材を育てることが本校の使命です。学業と運動部・文化部の活動、普段の指導などから、優れた人格とバランスのとれた人間の育成を目指します。アクティブラーニングとICT教育を推進しています大学入試制度改革を経て、来年2022年度には新学習指導要領(新指導要領)の改定が控えています。新指導要領では、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」のいわゆる《学力の三要素》を備えた生徒を育成するため、「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」の実践を教育現場に求めており、本校ではアクティブラーニングを導入し、新しい学びを実践しています。一例を挙げると、グループごとに分かれた生徒が課題の解決法を議論し、発表と質疑応答を行う授業を展開しています。知識に加えて、思考力・判断力・表現力・課題解決能力を身につけるのが狙いです。こうした学習上の取り組みに加え、ICTツールによって学習履歴や課外活動、テスト結果などの分析を行い、生徒一人ひとりに最適な学習指導と進路指導を行います。コロナ禍によって、遠隔授業も大きなウェートを占めることに10なりましたが、以前からICT教育の推進を進めてきた本校では、スムーズな運用ができています。教職員によるICT教育推進委員会を設け、今後もよりよい授業の構築に日々取り組んでいく所存です。遠隔授業に関する生徒へのアンケートから、「分かりやすい」「集中できる」といった回答も複数見受けられ、手応えを感じています。こんな時だからこそ力を蓄えよう依然としてコロナ禍がいつ終息するのか分からないというのが実情ですが、明るい話題もありました。2021年度入試では、国公立大学や難関私立大学の現役合格を果たした生徒が数多く見受けられ、スポーツでも、現在3年生の田中 佑さんが3月の第43回全国選抜高校テニス大会で個人戦初優勝を達成しています。学業・スポーツのいずれにおいても先行き不透明なことに不安を覚え、閉塞感から勉強やトレーニングに身が入らない人がいるかもしれません。しかし、だからといって何もしないでいい理由にはならないでしょう。コロナ禍が収まり世の中が動き出した時、自分が蓄えてきた力を一気に発揮しなければならないからです。むしろ今こそ一瞬一瞬を大切にして、自らを成長させることに力を注いで欲しいと思います。新型コロナ対策に万全を期すことが大前提ですが、行事においては学年別で行う、期間を短縮するなど工夫を凝らし、少しでも日常に戻る方向で検討したいと考えています。教職員一丸となって、生徒と保護者の皆さまの健康と安全を念頭におき、学校運営に取り組んで参ります。どうかご理解とご協力をお願いいたします。附属高等学校校長山室 智明THESHONAN

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