学報80号
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SHONAN INSTITUTEOF TECHNOLOGY コロナ禍が学生の成長に及ぼした影響を考える 学科長・センター長からのメッセージ電気電子工学科では、「社会に貢献する技術者の育成」という観点から、ただ単に知識を詰め込むのではなく、その知識を応用して問題解決する力を育てたいと考えています。そのために、実験などの実習科目を多く用意し、「自ら考える力」 を獲得できるカリキュラムにしています。今年度は、IoTルームを拡張し、さらに実習する環境を整えました。学生の皆さんが卒業後、社会で活躍できる力を身につけてくれることを期待しています。図は、各項目の平均点を折れ線グラフにまとめたもので、ここには後学期開始時と終了時の結果のみをあげています。ほぼすべての項目で9月より1月のポイントが高くなっているところは変わりませんが、1月の結果の比較では、特に項目ア〜オとタ〜トで20年度の方が低い傾向が明らかです。各項目の詳細は省きますが、前者は傾聴力、後者はメンバーシップに関わる項目ですので、コロナ禍で対人コミュニケーションの機 会が減ったことが1つの理由ではないかと考えられます。この傾向は、おそらく他の学年の学生でも同様であると推測され、大きな危機感を持たざるを得ません。コロナ禍はまだ収まりをみせていませんが、2021年度にはできる限り授業を対面で実施することで、少しでもこの問題の改善を図りたいと思います。04機械工学科 教授情報工学科 教授機械工学は、エネルギーやロボット、航空・宇宙、自動車、医療など、世の中のほとんどすべてのモノとサービスに関わりを持ち、その基盤を担っています。これまで本学科では、実践的なモノ創り教育を通して機械工学を学び、創造性と実践力を養うことを目指してきました。今後は新たにAIやIoT時代に即した情報と機械工学の融合研究教育を行い、次世代の機械技術や先端技術の創成に挑戦し、時代を切り拓く技術者の育成を目指します。プログラミング言語は多種多様です。しかし、一つの言語が理解できていれば、他の言語の修得はそれほど難しくありません。情報工学科では、最初にJAVA言語の修得を目指しています。一つずつしっかり学ぶことが重要です。また、好きな事ならすぐに覚えられますね。それは、興味をもって取り組んでいるからです。どの授業においても、「どういう意味?」「これどうやるの?」という興味や好奇心をもって取り組んでいきましょう。電気電子工学科 教授副学長・工学部長 木枝 暢夫湘南工科大学の特色である協働学修の基盤となるのが、1年次必修科目である「共通基盤ワークショップ1」です。この授業では、教育成果を測ることを目的として、学生たちに「共通基盤力チェックシート」への回答を求めています。20の項目に対してそれぞれ5段階で自己評価することで、自身の成長の様子を確認できる仕組みです。学生たちの学びに対するコロナ禍の影響を推し量る目的で、2020年度と2019年度のデータを比較してみました。SHONANTHE大谷 俊博堀越 力水谷 光

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