学報81号
5/16

SHONAN INSTITUTEOF TECHNOLOGY05副学長・工学部長本学では、10月1日以降の後学期授業についても、前学期に引き続き、原則として対面で実施しています。すべての学生に適切な学びと成長の機会を提供し、大学としての責務を果たすために必要であると判断しました。本学では、学生たちが他者と関わりながら学び、手を動かしながら技術を身につけることを重視しており、オンラインでは十分な成果が得られない授業がたくさんあります。また、対面授業であっても、グループワークなどの活動が制限されては、学修効果が半減してしまいます。そこで、学生のためにやるべき授業を少しでも安全・安心当初、目指した接種率は8割。接種率何%で集団免疫ができるかという議論もありましたが、大学としてはできるだけのことはやった上で、授業を実施しようという考え方でした。ワクチン接種が行きわたり後学期の授業も対面で開始できたことは本当に喜ばしいと思います。現在、緊急事態宣言が解除され、感染者もかなり減少してきましたが、仮にここまで状況が改善していなかったとしても、学生への充実した教育の提供という観点から、対面授業を続けていたと思います。なぜなら職域接種を実施したことで、同じように対面授業を行っていた前学期に比べて格段にな状態で行うために、学内でコロナワクチンの職域接種を実施しました。6月3日に文部科学省から発出された大学拠点接種に関する通知に対し、本学は翌6月4日に実施希望を回答して準備を始めました。医学系の学科を持たない本学では医師や看護師の手配などさまざまな課題が想定されましたが、医師でもある現理事長が迅速にご判断いただけたことで、全国でもトップを切って実施することができました。現在の接種状況については、教職員は附属高等学校も含めて9割以上、学生はその後の個別接種者を加えて7割を超え8割に近づいています。安心して登校し、授業や研究活動に取り組んでもらえると考えているからです。もちろん感染者がまた急増し、昨年のように国や自治体からの休業要請が出るなどすれば、全面的にオンラインに戻さざるを得ないでしょうが、そのような事態にならない限りは現在の対応を続ける予定です。一方、新型コロナウイルスの感染状況は楽観できるものではなく、対面授業実施に感染拡大のリスクが伴うことは承知しています。大学として施設・設備面からの更なる対策を進めていきますので、学生の皆さんにも、これまで通り感染しない、させない行動の徹底をお願いいたします。(取材日:2021年10月21日)きえだのぶお対面での後学期授業実施についてより安心して対面授業を実施するために枝 暢夫木人間環境学科 教授 THESHONANINTERVEIW

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る