湘南から未来へ
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“安全”と“思い”を運ぶ鉄道技術者に
日本工業大学駒場高等学校 出身
内定先:東海旅客鉄道株式会社
(JR東海)
機械工学への入り口は
“ロボットって何だろう?”
機械工学に興味を持ったのは、高校2年生の頃です。初めは、中学生の時に友達と機動戦士ガンダムシリーズのゲームで遊んでいて、「そもそもロボットって何だろう?」といろいろ調べ始めたことがきっかけです。次第にさまざまな技術が集まってできているものなんだ、ということが分かってきて、力学や機構、設計、材料、加工などの「機械」の知識にたどり着いたのが、高校2年生の頃でした。
ゲームが興味の始まりだったので、ロボットを制御するプログラミングなどの情報系分野も進路として気になってはいました。けれども、工学分野を学生時代に勉強していた家族のアドバイスも参考にして、大学受験のギリギリまで迷い、最終的に機械工学科へ進学することに決めました。


学びも経験も
広い視点から深く探究
高校生までは「ロボットの勉強がしたい」と思っていましたが、大学生になってみると、ロボットだけではなく、ほかの視点も必要なんじゃないかなと考え方が少し変わりました。在学中に重視していたのは、全体的にまんべんなく力を入れて学ぶ、ということ。特定のものを重点的に学ぶというより、見聞を広げる、ということを意識していました。
大学での部活も、花火研究部、水泳部、鳥人部に所属し、ほかの大学では経験できないような、学生らしいことをやってみようと、広く参加しました。花火打ち揚げの資格を取得し、3年次に花火研究部の主将を務めていた時は、多摩川や江の島での打ち揚げを経験。プロの花火師さんやイベントを主催する企業とのやり取りでは、社会人としてのビジネスマナーを学びました。それだけでなく、部員へどう指示を出すかなど、勉強になることは多かったです。無事に花火を打ち揚げられたときは、達成感でいっぱいでした。


“安全”第一で運ぶ
鉄道の仕事へ
授業では、「CAD応用」と社会人基礎科目の「企業経営」が好きでした。難しい設計の課題を完成させるのも、普段あまり気にしたことのなかった会社の経営や経済のことを知るのも、自分の頭で考えながら学びを深めていけるのが楽しかったです。卒業研究は、加速度計を用いたエンドミル加工の異常検出に関する研究について、加藤研究室で取り組んでいます。エンドミルとは、工作機械で使われる切削工具のことで、側面と底面に複数枚の刃があり、工具の回転によってさまざまな加工を金属に施すことができるものです。ただ、加工中に「びびり」といわれる断続的な振動が起きたり、加工不良の原因となる異常も発生します。このときの「振動」を測定し、AIを用いて異常を検知する研究を行っています。
3年次に就職活動を始め、鉄道会社の企業研究を進める中で、従来は車両工場棟に入庫し、作業員が点検して初めて車両の異常を発見していたのが、走行中に異常を検知する技術があることを知り関心を持ちました。就活を通して卒研のテーマを見つけたのです。
就職先は、「安全」を第一に掲げていることに共感し、機械系技術者として学んだ知識が生かせる鉄道会社を選択しました。人を運ぶ鉄道は、人々の人生や思い、未来も運んでいきます。技術者として成長し、人々の生活を支えることができる人になりたいと思います。

