湘南から未来へ
湘南工科大学スペシャルサイト


医用工学を学びスポーツに生かしたい
湘南工科大学附属高等学校・
技術コース 出身
スポーツ・医療から
“人体”を学べる
附属高校の2年生のときに「工科大学講座(現 情報・工学探究)」で全学科の授業をひと通り体験して、雰囲気がよくて一番楽しそうと思ったのが人間環境学科でした。高校3年生の時点で、まだ将来何になりたいかを含めて学科も決めきれていなかったのですが、人間環境学科は、スポーツ、福祉、環境、医療など、さまざまな分野を学ぶことができて、入学してからでも興味のある分野を選べる、悩める時間があることに魅力を感じました。本来は、文系の社会や地理、歴史などの分野が好きなんです。でも、理系の工学部で人体について学ぶ中、フィットネス業界でトレーニングメニューや食事などのアドバイスができるような職種に就けたらな、と今は考えています。
大学ではウエイト部に入っています。中学生の時に所属していたラグビー部の部室に、ベンチプレスなどのトレーニング器具があったのですが、部員数が少なくて対外試合もなかなかできなかったこともあり、途中から、ラグビーよりもウエイトトレーニングの方がメインみたいになっていきました。高校の時はジムに通って鍛えていました。大学のウエイト部では、スポーツをやっていた人、トレーニングを始めたばかりの人、全身を鍛えたい人、筋肉を大きくしたい人など、部員の適性や目的に合わせて、トレーニング器具の使い方やトレーニングメニューのアドバイスもしています。筋トレって休憩時間の取り方でも効果が違ってくるんです。


工程をクリア!
実験は楽しいものだった
人体を扱う授業には力を入れて取り組みました。「人体生理学」は、人体の基礎的な知識を解剖学や生理学の観点から学べて、フィットネスに近い、親近感がわく内容でした。「人間環境学実験」は、学科の先生の実験をひと通り体験できるので、研究室を選ぶ際にとても重要な授業だったと思います。同じ学科の実験なのに、それぞれの先生で取り組んでいる分野が全く違うんです。特に武藤教授*の授業は、医療の側面からさまざまなことを教えてくれるのが新鮮で面白かったです。
原理から人体のことを説明できるようになりたいと考えて、研究室は医用工学分野を選択することにしました。3年次の後学期から宮坂研究室に所属し、血液浄化など実験の手伝いをさせてもらっています。分野も実験器具も、初めて触れるものばかりなので新鮮。講義とは違い、先輩に付いて教えてもらいながら進めているので、理解を深めながら楽しく実験できています。先輩が後輩に教えて研究を進め、発展させていくやり方なので、リーダーシップも鍛えられるし、主体性を持って行動できるようになったと感じています。
高校生までは実験に興味を持って取り組んだことはありませんでした。でも、きちんと取り組んでみたら実験は楽しかった。大学での実験は、溶液などを正確に用意したり、目的ごとに一つひとつのステップをクリアして、ようやく本実験に入れる、という工程が面白いです。フィットネスも同じで、根拠に基づいて順番に進めないとケガもするし、効果も出ない。物事を順序立ててクリアしていくことが、性に合っているみたいです。
*2023年度定年退職。2024年度から非常勤。


論理的思考で
説明できる人に
放課後に、ウエイト部の友達と話したりしている時間は楽しいですね。大学の図書館も、実験後のレポートを書くときに、論文を参照して正しい名称や表現を調べるのによく利用します。3階の「静かフロア」は集中できていいですよ。授業のない日にも、よく大学に来ています。博士課程の大学院生も多い研究室なので、レベルが高い実験をしている先輩もいて、どんな研究をしているのか気になって、見に行ったり、手伝ったりしています。
卒業後は、学科で学んだ医療やスポーツ工学などの知識を生かせる職種を目指したいです。フィットネストレーナーであれば「なぜそれがいいのか」を原理から説明し、必要性を理解してもらい、トレーニングしてもらえるようにしたい。湘南工科大学には、人体や医療に詳しい先生がいるのが強みだと思います。トレーニングやフィットネスに関わらず、目指すゴールに合わせて、原理からきちんと理論立てて話せる人になりたいと考えています。

