インフラ系エンジニア
図面の先にある“現場”まで。
電気でプラントを動かす
東芝プラントシステムで、産業プラント電気技術部「プラント電気グループ」に所属しています。主に化学プラントなどの大規模施設を対象に、プラント内の電気設備に関わる業務を担当しています。電源設備の高圧・低圧設計をはじめ、設備を制御するための計装、照明や通信といった付帯設備まで、プラントに必要な電気全般を扱うのが特徴です。
この仕事の特徴は、設計だけ、施工だけと役割が分かれていない点にあります。工事の前段階では、電気設備の仕様を検討し、図面や資料を作成します。工事が始まると、施工管理として現場に入り、協力会社の方々と連携しながら、安全・品質・工程を管理します。図面上で考えた内容が、現場でどのように形になっていくのかを最後まで見届けることができる仕事です。また、会議や調整業務も都度対応し、お客さまや社内の他部署、協力会社など、立場の異なる人たちの間に立って話をまとめる役割も担っています。
現場に出る日は朝礼に合わせて早い時間から動くこともあり、工事の内容によっては土日に対応する場合もあります。しかし、積極的に定時で帰宅する「リフレッシュデー」が毎週設けられていたり、休日に出勤した場合は代休が取得できるなど、ワークライフの“ライフ”を大切にするための制度もしっかりと整えられています。
電気は目に見えにくい存在ですが、設備が安全に動き続けるためには欠かせない要素です。自分が関わった工事が無事に完了し、設備が問題なく稼働したときに、この仕事の責任とやりがいを強く感じます。
湘南工科大学では、電気電子工学科(当時)で学び、電力や発電機といった強電分野を中心に、電気の基礎を身につけました。研究では風力発電に関するテーマにも取り組み、理論だけでなく、実際に模型をつくりながら考える経験をしました。計算や理論は難しい部分もありましたが、設備全体を俯瞰して理解する力は、現在の仕事で図面を読み解く際の土台になっています。
一方で、今の仕事に特に生きていると感じるのは、授業外での経験です。学生時代は自治会の委員長を務め、文化祭の運営などを通して、多くの人と意見をすり合わせながら物事を進めてきました。企画書を作り、予算を管理し、関係者に説明するという経験は、現在の施工管理や社内調整の業務と非常に近いものがあります。
また、社会貢献活動やボランティア、サークル活動などを通して、「相手に伝わるように説明すること」「立場の違う人と協力すること」の大切さを学びました。施工管理の仕事は、技術的な正しさだけでなく、関係者全員が同じ方向を向いて動けるように調整する力が求められます。
湘南工科大学で培った、技術と人との関わりの両面での経験が、今の仕事の基盤になっていると感じています。
今後の目標は、電気の専門性をさらに高めながら、より多くの人にとって「分かりやすい」アウトプットを安定して出せるエンジニアになることです。近年は、設計の現場でも3D
CADなどのツールが普及し、完成形を視覚的に共有しながら合意形成を進める場面が増えています。私自身も、業務の中で新しいツールを使いながら、表現方法をアップデートしている最中です。
図面や資料は、作った時点で完成ではありません。実際に現場で使われ、工事がスムーズに進んで初めて価値が生まれます。そのため、協力会社の方やお客さまの立場を意識し、「どうすれば伝わるか」を考え続けることが重要だと感じています。
また、大規模な案件では、電気以外の分野を担当する部署との連携も欠かせません。専門性を保ちながら、全体の流れを理解し、調整役としても信頼される存在になることを目指しています。
技術と調整、その両方をバランスよく磨きながら、現場を支えるエンジニアとして成長していきたいと考えています。