「つくる」が原点。
工学で広げた
デザインの可能性
Question 1 なぜ湘南工科大学を選んだのですか?
小さい頃から、モノを作ることがとにかく好きでした。図工や技術の授業が楽しくて、家でもトイレットペーパーの芯や身近な材料を使って、何かを作って遊んでいました。はっきり覚えているのは、ビー玉を転がす装置を作ったことです。ピタゴラスイッチのような仕組みを考えながら「どうしたらうまく動くかな」と試行錯誤する時間が好きでした。
教科では、数学や理科が得意でした。特に理科は、化学式を覚えたり、身近な現象の仕組みを理解したりするのが楽しくて、知識が積み重なっていく感覚に面白さを感じていました。一方で、美術のように「絵を描く」ことよりも、手を動かして形を作る「工作」の方が自分には合っていると感じていました。
進路を考えるときも、美大という選択肢より、「構造とデザインを同時に学べる場所」を探していました。工学的な視点を持ちながら、モノづくりに向き合える点に魅力を感じ、湘南工科大学の総合デザイン学科を選びました。理論だけでなく、実際に作りながら考える授業が多いことも、自分に合っていると感じた理由の一つです。
Question 2
現在、どのような学びに
取り組んでいますか?
現在は、モビリティデザインを中心に学んでいます。研究室配属のタイミングで鈴木浩教授の研究室に入り、「クレイモデラー」という職種があることを知ったのが大きな転機になりました。クレイモデラーとは、工業用粘土(クレイ)を使い、デザイナーが描いたイメージを立体模型(クレイモデル)として造形する技能職です。それまで「モビリティ」という言葉もよく知らず、車に特別な興味があったわけでもありませんでしたが、インターンシップで実際に「クレイ制作」を経験し、難しさとそれを乗り越える面白さを知ったことで、一気に引き込まれました。頭の中のイメージが手の動きとして現れ、少しずつ形になっていく感覚がとても新鮮でした。
卒業研究では、クレイモデルを正式な授業として取り入れる提案をテーマにしています。現在は特別講座でしか体験できないクレイ製作を、より多くの学生が学べるようにしたいと考えています。教職課程での学びとも結びつけ、「モノづくりの体験を教育にどう生かせるか」という視点で研究を進めています。
授業ではCADにも触れました。パソコン一つで形を作り、視点や色を変えられる点に手軽さを感じつつ、細部まで詰めていく奥深さにも魅力を感じました。空間デザイン分野の授業では、建築模型を作る課題があり、わずかな隙間も見逃されない精度が求められました。細かい作業を積み重ねて完成度を高めていく過程は、自分の性格にも合っていたと思います。
Question 3
将来、どのような道を
目指していますか?
卒業後は、自動車メーカーでモビリティデザインに関わる仕事に就く予定です。インターンシップでは、美大出身の学生が多い環境の中で、「デザインと工学の両方を理解している」点を強みとして伝えてきました。形の美しさだけでなく構造や仕組みを踏まえて考えられることが、自分ならではの価値だと考えています。
インターンシップの課題では、スピード感を表現するデザインに取り組みました。多くの人が横方向の形を考える中、ボールの放物線をイメージして縦方向の造形を提案しました。「発想が面白い」と評価された経験は、自分の考え方に自信を持つきっかけになりました。
企業の方と話す中で、強く印象に残ったのは「学び続ける姿勢」の大切さです。自動車業界は変化の大きい分野で、技術も価値観も常に更新されていきます。これからも好奇心を持ち続け、知らないことにも積極的に向き合う姿勢を忘れずにいたいと考えています。モノづくりの楽しさを原点に、成長し続けるプロのモデラーを目指していきたいです。
とある1週間の
大学生活を教えて!
ミライの湘南工科大生へ
一言お願いします。
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