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コンピュータ応用学科 本多 博彦 教授


人の生活支援や創作・表現など幅広く情報を役立てる

[研究テーマ] 情報福祉社会に向けた人とコンピュータのやり取りを支援する研究

デジタル情報をもとに人の生活を支援する

理学系の宇宙物理学が私の研究の出発点でした。X線を使って宇宙を探るというテーマのもと、コンピュータ(PC)を用いて宇宙の果ての銀河の集まりについてデータを解析したり、シミュレーション計算を行うといった取り組みを続けてきたのです。
PCによる画像・データ解析およびプログラミングの経験を重ねる一方、視覚障がい者のための支援システムを開発する業務に誘われたことが転機となり、情報工学系へシフトして現在に至ります。対象が「宇宙」から「人」へと変わったということですね。音を頼りにPCを利用するため、視覚障がい者が音声合成を使ってどのようにやり取りするか、その仕組みを作るのが当初のテーマでした。
現在は、視覚や聴覚、手足の機能に障がいを持つ方、あるいは情報のやり取りが困難な情報弱者の方を支援する研究が中心です。本学の教育にはマルチメディアを取り入れて研究に生かすという特徴がありますが、私たちの研究ではセンサー技術を活用して人の動きや音声を素材とし、表現へと転用しています。

情報技術を応用し、幅広い表現活動にチャレンジ!

ユニバーサルな高度情報化社会の到来に備え、情報弱者がコンピュータや機械に振り回されず、「必要な時にたやすく使いこなすことができる」情報技術の研究を行っています。

自然な環境音を利用した情報取得、キーボードを使わないコンピュータ操作、およびコミュニケーション支援システムの開発などが主な研究テーマです。取り組みの発展形として、コンピュータ応用学科のカリキュラム「TPL(チームプロジェクトラーニング)」を展開しています。

映像表現という目的に向けて、CG(コンピュータグラフィック)、プロジェクションマッピング、DTM(デスクトップミュージック)、短編映画の制作というテーマがあり、学生の皆さんそれぞれの趣味嗜好に応じて取り組む環境・発表の場が整っています。発表の場としてさまざまなコンクールや展覧会があり、オリジナルの表現作品を多くの方々に向けて発表することが学生たちのモチベーション向上につながっています。

音から情報を取得する仕組みを考える

「人間と機械が情報をやり取りするための仕組み」をヒューマンインターフェイスといいます。その一環で、「寝たきり」の人を想定し、さまざまな生活音に埋もれた「音」から情報を取得するための研究を行っています。
一般的に、人間は視覚に頼ろうとしがちです。視覚から情報を得るためには、身体や首を対象に向けるなどして動かなければなりません。一方、耳から得る情報はどのような姿勢でも取得できます。また、生活音や環境音に溶け込ませれば、まわりを気にすることなく情報を取得できます。例えばエアコンの動作音から天気を知ることができたらどうでしょうか。寝たきりの人が家の外の状況を知るためには、人を呼んで窓を開けるか、テレビやPC、スマートフォンを操作する必要があります。これが状況に応じて段階的に絶えず変化するよう工夫すれば、寝たきりの人でも体を動かしたり、人の支援を求めなくても外界の様子を容易に知ることができるようになります。
今あるものを新しい視点で活用することで、きっと今まで誰も体験したことのない新しい情報社会が生まれるでしょう。大学は学生の斬新なアイデアを具現化できる場所です。是非、好奇心と夢を持ってチャレンジしてもらいたいと思っています。

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