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人間環境学科 加藤 忠彦 講師


[研究テーマ]投てき運動のバイオメカニクス

スポーツを力学的に解明する

スポーツバイオメカニクスとは、運動を力学的に分析し、動きや力学的な要因がどのような関係性・順序性で成立するかという機序を明らかにすること。私は陸上競技の砲丸投を対象に砲丸をリリースするまでの約2秒間、身体の中でいかに力が作り出されているのか、その力が砲丸の初速度の獲得にどうつながっているのかを分析しています。そのほかにも「投運動」を対象に「ものをより遠くへ投げる」ための理論を追求しています。バイオメカニクスは力学の応用分野ですが、映像やセンサーから得られたデータを最初は表計算ソフトを使って、足し算、引き算、かけ算、割り算の四則計算だけで研究に取り組むことができるので、スポーツ経験のある方にはお勧めの研究だと思います。

スポーツの試合を数値やデータで検証

「ゲーム分析」というデータサイエンスに分類される研究にも取り組んでいます。野球のスコアやバスケットボールのスタッツのようにチームやプレイヤーの成績をまとめたデータから、得点以外にも試合の中でどのようなプレイが重要なのかを探るというのが一つ。また、バレーボールのような決まったコート内で行うスポーツでは、フィールドエリアを分割し、どこからのプレイが得点につながっているのか統計的に明らかにするという内容です。野球なら打者の得意・不得意な球種とコースを分析すれば、守備側と攻撃側双方にとって対策を講じることができるなど、試合を数値やデータで検証することで、スポーツがさらに奥深く興味深いものになっていくのではないでしょうか。

数値やデータを用いて、運動の評価を客観的に

「運動機能の評価指標の作成」にも着目しています。学校における体育教育を例に挙げると、水泳の平泳ぎでは「ダイナミックに伸びながら50m程度泳ぐことができる」ことが評価の指標になっています。しかし、このような言語だけで示された評価の指標では、児童を評価した結果が一致するとも限らない場面もあります。そこで、これまでの研究をベースとして動画や数値化した動きを基にして「ひと目」で評価できる指標を作成することが将来的な目標です。現在は、学校体育で行われているボール投げを対象に取り組み始めています。
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