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コンピュータ応用学科


※内容は[大学案内2020]特設サイトから転載

技術の進歩により制作が容易に。異分野への応用にも期待

プロジェクションマッピングとは、建造物や立体物などの形状に合わせて(Mapping)、CG映像を投影する技術(Projection)およびメディアアートのことで、近年では、日本でも各地のイベントや舞台の演出などで利用され、集客や広告としても大きな効果を生むツールとして人気があります。
“映像を投影する” というプロジェクションマッピングの原理自体は、最新技術というわけではありません。しかし、3D技術の進歩や、3次元と2次元の座標を相互変換して歪みを自動補正するジオメトリック補正の導入、高輝度・高解像度で投映できるプロジェクターの登場などにより、表現の幅が広がり、プロジェクションマッピングを制作することが簡単になってきました。
最新の技術では、噴水などのウォータースクリーンや動いているものに合わせた投影も可能になっています。また、医療の分野では、外科手術のナビゲーションにプロジェクションマッピングを応用し、より安全な手術の実施につなげる研究が進められています。

ひとつのプロジェクトをチームでゼロからつくりあげるTPL

コンピュータ応用学科の特色として「TPL(チームプロジェクトラーニング)」という少人数制の授業が2~3年次の必修科目となっている点が挙げられます。担当教員と10人程度の学生がチームをつくり、コミュニケーションを密にとりながらひとつのプロジェクトを計画・実行し、報告発表まで行うのがこの授業で、学生たちはさまざまなプロジェクトの中から興味のあるテーマを選んで履修することになります。2年次と3年次で異なるTPLを選択することも可能ですが、ほとんどの学生は2年間通しで同じTPLに所属し、そこで学んだプロジェクトの内容を4年次の卒業研究のテーマとしています。スマートデバイスアプリ制作や、オリジナルアニメーションの制作、自主映画づくりなど、プロジェクトの内容は多岐にわたりますが、なかでも学生の注目度が高いのがプロジェクションマッピングを制作するプロジェクト。毎年、屋外の建物に投影する大規模なプロジェクションマッピングの制作にチャレンジしています。とはいってもいきなり本格的な作品を作るわけではありません。2年次はまず50センチ四方の立方体に照射するCGを各自制作しながらCGの編集技術をしっかり学びます。そして3年次に、これまで学んだことの集大成として、チーム全員で協力しながら本格的なCG作品の制作に取り組むことになります。

チームでひとつのことを成し遂げたという経験が、未来への自信となる

プロジェクションマッピングというと、立体物の形にあわせて映像の歪みを調整するのが難しいと思われがちですが、実は専用のソフトを使えばそれほど高度な技術は必要ありません。一番難しいのは何をどんなふうに見せるかの、コンテンツづくり。みんなで意見を出し合いながら、アイデアやイメージをひとつにまとめていくところがプロジェクトの醍醐味といえます。つまり、専門的な技術を学ぶだけでなく、コミュニケーションの大切さや、協働でモノを作る喜びを学生たちに知ってもらうのが、このTPLの真の目的なのです。
2018年度の作品テーマは、「大学の校舎の窓をいかに演出するか」に決定し、音楽のリズムに合わせて窓が立体的に飛び出したり、カラフルなボールが窓から次々に落ちてくる、動きのあるCG作品が完成。
作品は学内の発表会で上映されたほか、11月の松稜祭でも披露され、一般の人たちからも高い評価を受けました。
社会に出て仕事で何かを作る場合は、個人ではなくチームで動くことがほとんどです。そんな中で大切になるのは、互いの良さを認め合いつつ、自分の役割をみつけていく姿勢。TPLの授業の中で身についたコミュニケーション能力や自主性は、社会人になってどんな仕事に就いたとしても、きっと大きな強みになるはずです。
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