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機械工学科


※内容は[大学案内2021]特設サイトから転載

分解・組立作業を通して機械工学の基礎を体感

クルマやバイク、ロボットなどの「機械」は、非常に多くの部品から成り立っています。機械を設計するにも、加工するにも、制御するにも、部品の種類や特徴・役割について知っておくことは、機械技術者としての基本です。

1年次に履修する「機械工学リテラシ」では、グループでポケットバイクの分解・組立に取り組み、実物に触れながら機械工学の基本を学びます。まずは、作業全体の手順の確認と、各工程に必要な時間も含めた作業計画を立てることからはじめます。そして、実際にポケットバイクの分解にとりかかり、グループで知恵を出し合い協調しながら作業をすすめます。手を動かすことで、各種工具の正しい使い方を体得していきます。この実習では教員は、安全に配慮しつつ、最低限の指示と質問に対する簡単なアドバイスのみを行うようにしています。自主性や考える力を養ってもらいたいからです。また、作業計画と実際の作業を照らし合わせ、進捗を管理していくことで、「立案」「実行」「点検」により「改善」を導き出す技術者として必要な視点を養います。さらに、部品の観察や測定を行うことで、JISなどの工業規格についての理解も深めていきます。

「モノづくり」から「モノ"創"り」へ

「機械工学リテラシ」の実習では、作業が終わったあとに、グループごとに自分たちの作業を振り返り、手順書(マニュアル)にまとめて発表します。当初の計画との相違点や問題点を発見し、改善策まで考え抜くことで、「問題発見・解決能力」を養います。さらに学生たち自身が、互いに手順書や発表の評価を行うことで、自らを客観的に評価する視点も培います。

機械工学科では、こうした体験型の科目と講義型の科目を連携したカリキュラムにより、実践的な機械工学の知識と技術を体系的に理解していきます。実験や実習により、講義で学んだ知識がどのように生かされるのか、現代のモノづくりとどのように結びついているのか、興味をもって学びを進めていくことができます。このような体験型の科目を通じて、科学的・工学的考え方を身につけ、いくつもの「気づき」を得ていくなかで、工学的センスを磨くことができます。柔軟な発想力・創造力を養い、従来のモノづくりだけではない、付加価値やアイデアを創り出す人材を育成します。

習熟度別のカリキュラムで将来につながる学び

「機械工学リテラシ」で体験したマニュアル作り=技術文書作成は3年次で本格的に学んでいきます。学生の習熟度に応じたカリキュラムにより、機械工学技術者になるためのさまざまな知識を確実に習得し、自分の力で機械の設計・加工・製造などができるようになります。

機械工学関連の職種は多様で、卒業生は、家電、精密機器、自動車、プラント、ロボット、航空・宇宙など幅広い分野で、開発・設計、生産、保守などの技術者として活躍しています。機械工学科では、このような幅広い分野をカバーする知識を、「加工・生産・材料」「機械の仕組みや動かし方」「機械制御・ロボット」「環境に適応したエネルギー利用」の4つの分野に分けて系統的に学ぶことができます。また、「CAD利用技術者試験」「機械設計技術者」の資格試験対策も行っており、毎年、実社会で活躍できる多くの機械工学技術者を送り出しています。
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