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今週の1冊


推薦文

5/22 動物たちの江戸時代 / 井奥成彦編著

【2025/5/10日本経済新聞掲載】
今期の大河ドラマの影響で、江戸時代の文化に注目が集まっていますが、本書は動物にスポットを当て、江戸時代における生き物と人間との関係性を古文書研究者たちが読み解きます。5代将軍徳川綱吉が出した「生類憐れみの令」は、歴史の授業で一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。この法令でお馴染みの犬は、長らく食料として見られていましたが、発令後は飼い主の代わりにお伊勢参りに向かい、行く先々でもてなされるほど可愛がられたとの記録が残っています。一方でシカやクマなど狩猟の対象とされ続けたり、ペットの普及による飼い主のモラルなど、現代と共通する問題も浮かんでいたようです。浮世絵や図譜に描かれた愛らしい動物たちを頭に思い浮かべながら、江戸の生活文化にも触れることができる一冊です。(TM)

5/29 植物たちに心はあるのか / 田中修著

【2025/5/4産經新聞掲載】
本書は植物の驚くべき生命力とその複雑な生態系に迫った1冊です。植物は人間や動物のように脳を持ってはいませんが、それでも「心」と呼べるような反応を示すことがあります。例えば、害虫が近づくと特定の化学物質を分泌して自衛したり、あるいは隣の植物と「会話」するかのように情報を交換することもあるのです。また、光や重力、音、さらには人間の接触に対しても敏感に反応し、時にはそれに対して「意志的な選択」をするかのような行動を見せることもあります。著者はこのような植物の反応を「心」と捉え植物たちの気持ちを代弁しています。植物の心を知ることで、植物をより一層身近な存在に感じさせてくれる一冊です。(ME)

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