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今週の1冊


推薦文

5/28 目の見えない人が見ている世界 / アンドリュー・リーランド著 ; 濱浦奈緒子訳

【2026/4/25日本経済新聞掲載】
大学生のときに網膜色素変性症と診断され、少しずつ視力を失っていく著者。本書は、そんな彼がたどった道のりをとおして、私たちに「見る」とは何かを問いかけてくれます。できないことが増える不安のなかでも、周囲の支えや感覚の変化によって、世界の捉え方が鮮やかに変わっていく姿が印象的です。「見える」という当たり前の日常を見つめ直すきっかけになればと思い、この一冊を選びました。読了後は、いつもの風景がこれまでとは少し違って感じられるかもしれません。(OH)

6/4 文学は割に合う! / アントワーヌ・コンパニョン著 ; 本田貴久訳

【2026/5/16日本経済新聞掲載】
文学に興味がない人にこそ、ぜひ読んでほしい本です。この本は、文学を「すぐには役立たないけれど、忘れた頃にやってくる、利子のつく大きな貯金」のようなものだと教えてくれます。何でも効率が求められる「タイパ」全開の時代ですが、あえて時間をかけて物語に浸ることが、将来、人生の難しい場面で自分を救ってくれる「鋭い直感」を育ててくれるのだそうです。著者は学者ですが、教科書的な堅苦しさはなく、とても読みやすい内容です。「本を読む時間は、実は一番の贅沢で、一番おトクな投資」と優しく教えてくれています。忙しい大学生活の中で、あえて自分へのプレゼントとして、長いスパンで見たら割に合う読書という、自分への素晴らしい投資を始めてみませんか?(TT)

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