推薦文
7/24 誰のために何のために建築をつくるのか / 伊東豊雄 [著]
【2025/7/5毎日新聞, 2025/7/5日本経済新聞, 2025/5/24朝日新聞掲載】
本書は、現在開催中の大阪・関西万博の大催事場「EXPOホール」などを手がけた建築家である著者によるエッセイです。自身の長年の経験をもとに、タイトルのとおり、建築とは何か、誰のためにあるのかという根本的な問いに向き合っています。自然との共生や地域社会の再生、人々に力を与える建築の可能性から、建築が果たす社会的な役割について考察しています。著者は、建築は単なる空間づくりではなく、「美しい建築をつくること」と「失われつつあるコミュニティを回復すること」の両立が建築家の使命であると述べています。現代の建築観は機能性や経済性だけを追求しがちな傾向にありますが、建築には人と社会を繋ぐ役割もあるのだと気付かせてくれる一冊です。夏休みも間近に迫ってきました。これから万博に行く方は本書を一読しておくと違った視点で楽しめるかもしれません。(ME)
本書は、現在開催中の大阪・関西万博の大催事場「EXPOホール」などを手がけた建築家である著者によるエッセイです。自身の長年の経験をもとに、タイトルのとおり、建築とは何か、誰のためにあるのかという根本的な問いに向き合っています。自然との共生や地域社会の再生、人々に力を与える建築の可能性から、建築が果たす社会的な役割について考察しています。著者は、建築は単なる空間づくりではなく、「美しい建築をつくること」と「失われつつあるコミュニティを回復すること」の両立が建築家の使命であると述べています。現代の建築観は機能性や経済性だけを追求しがちな傾向にありますが、建築には人と社会を繋ぐ役割もあるのだと気付かせてくれる一冊です。夏休みも間近に迫ってきました。これから万博に行く方は本書を一読しておくと違った視点で楽しめるかもしれません。(ME)
7/31 その悩み、カントだったら、こう言うね。 / 秋元康隆 [著]
【2025/6/7毎日新聞掲載】
進路、人間関係、将来への不安…。大学生活は自由なぶん、悩みもつきものです。そんな時、本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。18世紀の哲学者・カントの思索を通して、自分の立ち止まり方や考え方を見つめ直す手助けをしてくれます。著者の秋元康隆さんは、一度は就職したものの、自らの将来に悩み倫理学を学ぶことを決意し、日本大学文理学部の哲学科に進学します。倫理学と聞くと難解なイメージがあるかもしれませんが、初心者でも入門書として読みやすく、16の悩みと16の疑問は今を生きる私たちにしっくり寄り添う内容になっています。本書を読めば悩みの本当の原因が見えてきて、自分らしい答えを見つけるヒントがきっと見つかるはずです。(OH)
進路、人間関係、将来への不安…。大学生活は自由なぶん、悩みもつきものです。そんな時、本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。18世紀の哲学者・カントの思索を通して、自分の立ち止まり方や考え方を見つめ直す手助けをしてくれます。著者の秋元康隆さんは、一度は就職したものの、自らの将来に悩み倫理学を学ぶことを決意し、日本大学文理学部の哲学科に進学します。倫理学と聞くと難解なイメージがあるかもしれませんが、初心者でも入門書として読みやすく、16の悩みと16の疑問は今を生きる私たちにしっくり寄り添う内容になっています。本書を読めば悩みの本当の原因が見えてきて、自分らしい答えを見つけるヒントがきっと見つかるはずです。(OH)