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今週の1冊


推薦文

12/11 深海の地図をつくる : 五大洋の底をめぐる命がけの競争 / ローラ・トレザウェイ [著] ; 尼丁千津子訳

【2025/11/8日本経済新聞掲載】
皆さんが普段当たり前のように使っている地図アプリ。特にグーグルのサービス(マップ、アース、ストリートビュー)によって、もはや地球上の地形ほぼ全てが解明されていると思っていませんか?しかしまだほとんど解明されていない場所があります。それが深海です。地図によっては海の地形も表示されていますが、人工衛星のデータに基づく大まかな想像図でしかないとのこと。陸地のように簡単に測量できないのがその理由です(波の影響、他国領海内での測量は不可、膨大な費用、etc.)。本書は、この困難な課題に対して2017年に立ち上げられたプロジェクト「Seabed 2030」に迫ったノンフィクションです。このプロジェクトには日本も関わっており、2030年までに海底の姿を解明することを目指しています。本書を読めば地図作りの歴史的意義や、現代のプロジェクト「Seabed 2030」に至るまでの、人々の計り知れない苦労が我々の便利な生活を支えていることを実感できるでしょう。(TT)

12/18 理系の読み方 : ガチガチの理系出身作家が小説のことを本気で考えてみた / 大滝瓶太 [著]

【2025/11/15毎日新聞掲載】
本書は、数々の有名な小説や物語を「理系的な思考」で読み解く読書エッセイです。工学系の大学院に通っていた著者は、カフカの『変身』などを題材に、「どうしてミステリーは解けるのか」「どうして小説は書けてしまうのか」といった疑問を物理や数学の視点から時おり図表も交えて分析します。小説とは無関係に見える力学のグラフや難しい数学の公式に当てはめた解釈に驚かされる一方、数値化しづらそうな複雑な感情や人間関係はどう分析するのかという疑問も浮かび、著者はこれを理系的なアプローチの弱さと捉えています。もし皆さんが工学や情報学の視点から物語を読んだら、どのような発見があるでしょうか。好きな小説やマンガでも良いので、ぜひ試してみてほしいです。(TM)

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