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成田教授が東大宇宙線研究所KAGRAへ落雷位置標定装置を設置しました


2019年9月12日、電気電子工学科の成田知巳教授が研究を進める落雷位置標定装置を、岐阜県飛騨市神岡町の東京大学を中心とするプロジェクト「KAGRA(大型低温重力波望遠鏡)」に設置しました。

今回の設置は、東京大学宇宙線研究所の重力波研究グループから、ブラックホールなどから発生する重力波を観測する際に妨げとなる、地球内で発生しているノイズを同定する必要があり、成田研究室が観測している落雷に伴い発生する電磁波のデータを提供して欲しいとの依頼を受けたものです。

KAGRAは、「スーパーカミオカンデ」をはじめ、宇宙に関する世界最先端の研究施設が整備されている地下200mにある大型の観測施設ですが、ノイズの測定には地上での観測も必要になります。
今後、設置した観測装置から取得されたデータは、成田研究室のサーバに蓄積されながら、随時KAGRAへ提供を行い、さまざまな検証が実施されます。

成田教授に同行した電気電子工学科1年の中山南さんと本江遥香さんからは、次のような感想が寄せられました。

今回、落雷位置標定装置をKAGRAへ設置する際に、地下200mに広がる施設内も特別に見学させてもらいました。
以前から、KAGRAについて重力波を観測する装置ということは知っていたのですが、実際にどのような機械でどうやって観測しているのかは知りませんでした。実際に行ってみてまず思ったのが、かなり山奥にあるということと、アメリカやイタリアなどにも観測地がある中で日本のKAGRAだけが唯一地下に設置されているということに驚きました。
また、重力波望遠鏡はX軸とY軸にそれぞれ3kmの長さがあるのですが、その先と根元に計4基のサファイア鏡が使用されていて、これほどまでに大きい装置を使用して、重力波を測ることができる技術力の高さにも圧倒されました。
今回設置した落雷位置標定装置は自然界からくるさまざまなノイズの1つとして、雷のノイズ除去を図るものなのですが、今後、重力波観測の際には同装置から取得されたデータが、必要不可欠な材料の一つになってくれればと願います。
そして、科学技術の進歩を促進するために、これから大学で学んでいくことを生かしていけるようになりたいとも思いました。

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