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成田研究室が落雷位置データを海上保安庁のシステムへ提供開始


2020年10月30日(金曜日)、電気電子工学科の成田知巳教授の研究室が、海上保安庁の海洋状況表示システム「海しる」に、「落雷位置標定システム(LLS)」の落雷位置情報の提供を開始しました。四年制私立大学から同システムへの情報提供は初。

海上保安庁の海洋状況表示システム「海しる」は、航海の安全や海洋権益の保全、防災・環境保全など、海洋における情報の収集や管理など幅広く担っています。海洋情報をリアルタイムで表示させるために、さまざまな機関とのデータ連携を行っており、本学の落雷位置情報もその一つです。

成田教授は、インターネットを介して共有するLLSの受信局を、2017年に日本で初めて湘南工科大学に導入。東京大学、京都大学など全国の大学を先導して共同研究を進めた結果、現在までに国内53カ所、国外20カ所にシステムを設置し、日本全域および東南アジアやオセアニア地域でも最大の落雷位置標定ネットワークとして広がりをみせています。

このLLSの受信局で収集した落雷位置情報を海上保安庁のシステムへ提供することにより、日本周辺の海洋状況把握の能力強化はもちろんのこと、海洋における落雷地点の詳細データが、「海しる」ウェブサイトで誰でも自由に閲覧することができ、集中豪雨など気象災害防止にも役立てられます。


成田知巳教授のコメント:
当研究室では、2017年3月から超低コストかつ高性能な落雷位置標定装置を各地の国立大学などの協力を得て設置し、広く一般の方に落雷位置情報を提供してきました。今回、落雷位置情報を海上保安庁の海洋状況表示システム「海しる」にも提供することによって、海洋での安全・安心の強化と雷事故防止にも役立てていただけたら幸いです。なお、エリアは、アジア周辺海域をカバーしています。
今回の情報提供にあたっては、全国各地の大学やボランティアの方々にご尽力いただきました。厚く御礼を申し上げます。


海洋状況表示システム「海しる」モバイル版
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