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岡崎教授、電気情報工学専攻小澤さんの論文が国際学術誌に掲載


2021年10月17日、コンピュータ応用学科 岡崎秀晃教授、大学院電気情報工学専攻博士後期課程3年小澤和也さんらの論文が、国際学術誌「Applied Sciences」に掲載されました。

Applied Sciences(ISSN 2076-3417)は、応用科学の分野で権威のある国際的な査読付きジャーナルで、インパクトファクター(The journal’s 5-Year Impact Factor:2.736)がついたMDPI(Multidisciplinary Digital Publishing Institute、本部スイス)の雑誌です。

■論文の内容
現在も、カオスらしい現象(数学的には証明されてない)を発生する発振器による暗号通信・多重通信や、カオスらしい現象の重ね合わせである脳波への応用など、カオス科学の理学・医学・工学への応用が、世界中で盛んに研究されています。しかし、数学的に厳密に定義されている“形式カオス”(位相カオスとも呼ばれる)の存在がよく知られているにも関わらず、それを利用しやすくする“形式カオス”の存在条件の定理が示されていませんでした。実は、15年前にも一度完成させていましたが、今回、未公表の1次元の“形式カオス”の存在に関する複数の定理を伝送線回路に用いて、例を示して“形式カオス”の利用方法を示しました。「現代の暗号・多重通信用の高周波数カオス発振器の設計だけでなく、カオス科学の理学・医学・工学のいろいろな分野で革新的に貢献できる」とApplied Sciencesの編集者らに高く評価されています。
今後の課題については、今回のブレークスルーにより、1999年以来取り組んでいる2次元の“形式カオス”の存在定理の構築と証明のアイデアが得られたので、2次元の“形式カオス”の存在の定理を完成させ、それをより一般的な非線形回路に適用し、例を示して2次元の“形式カオス”の利用方法を示す研究を行い、カオス科学の理学・医学・工学の多様な分野へのさらなる貢献を目指します。

■英文論文タイトル:Formal Chaos Existing Conditions on a Transmission Line Circuit with a Piecewise Linear Resistor
■日本語論文タイトル:区分線形抵抗器を有する伝送線回路の形式カオスの存在条件
■論文著者:Kazuya Ozawa, Kaito Isogai, Hideo Nakano, Hideaki Okazaki

■本論文は、オープンアクセスで下記URLから閲覧できます。
https://www.mdpi.com/2076-3417/11/20/9672
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