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機械工・総合デザインの研究室合同で電動アシスト四輪自転車 第4世代を開発


湘南工科大学では、工学部 機械工学科と総合デザイン学科の4研究室合同による、環境に優しい電動アシスト四輪自転車の開発を2021年度から進めています。

2025年2月に第4世代が完成し、3月には着せ替え可能なカドミニウムイエローのパネルも製作しました。特徴は、性別や体格に関係ない乗りやすさを目指した仕様で、湘南の日差しの下でも目を引くカラーリングです。5月以降のオープンキャンパスで公開、試乗体験を行う予定です。

第1世代は、2021年に山梨県北杜市の依頼を受け、八ヶ岳山麓に点在する縄文遺跡群を巡る観光ツアーでの利用を想定して進められた環境にやさしい乗り物の開発プロジェクトとして、産官学連携で製作。2022年3月24日に北杜市役所において試作車を公開しました。
山梨県を中心とする観光ルートには道路のアップダウンがあり、それにも安定して走れる全幅900mm×全長2100mmに24インチのタイヤを装着し、遠くからでも一目で分かるアイコニックな形態を特徴としています。

2022年度の第2世代は、湘南エリアで活躍する電動アシスト四輪自転車をテーマに製作。道幅が狭く交通量の多い大学周辺も楽に移動できる普通自転車サイズ(全幅600mm以内、全長1900mm以内)で、女性観光客をターゲットにしたレトロモダンな形とカラーリングに加え、小型のキャリーケースも搭載できるスペースがあることが特徴です。

2023年度製作の第3世代は、アウトドア・アクティビティが盛んな湘南で、男性がキャンプ用品やサーフボードを積んで軽快に走れる車体を目指しました。ルーフの高さやシートまわりにゆとりを持たせた仕様で、武骨な格好良さを追求したスタイリングとカラーリングが特徴です。第2世代と同じ普通自転車サイズなので、海岸沿いの湘南海岸サイクリングロードも幅を気にすることなく走行できます。

■教員のコメント
女性向け・男性向け、屋根あり・屋根なし等、ターゲットや基本構成を変えながら開発を進めてきました。普通自転車サイズで運転免許不要、転倒のリスクも少なく坂道もアシストで楽々と進む電動アシスト4輪自転車は、試作を重ねるほど、実用面での課題も出てきます。
毎年1台設計開発しているので、卒研としては大変なテーマですが、大学での学びの集大成として「実働するモビリティ」を作る楽しさは格別です。今後は、レンタサイクルのような時間貸し利用にも対応した、誰でも安全に快適に移動できる「湘南の足」を目指します。/工学部 機械工学科 野中誉子教授

実際に動く乗り物を対象に、外観の造形や構造、寸法、カラーリングなどを現実の制約の中でデザインするという、非常に実践的な課題に取り組みました。図面や模型で終わらず、機械工学科の学生と連携して本当に走る車両に仕上げるという経験は、総合デザイン学科の学生にとって大きな成長の機会になったと思います。/工学部 総合デザイン学科 宮田佳美助教


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