湘南工科大学では、現代社会の多様なニーズに応える実学教育のさらなる進化を目指し、2013年以降、教職員のFD研修の充実やアクティブラーニングの導入など、さまざまな教育改革に取り組んできました。これらの取り組みは、第1次中期計画(2020–2024)として体系化され、教育の質の向上と社会とのつながりの深化に寄与してきました。
そして今、デジタル技術の進展、地域社会との連携の重要性、持続可能な未来への責任など、大学を取り巻く環境はますます複雑化・多様化しています。こうした変化に的確に対応し、本学の理念を体現する新たなステージへと進むために、「湘南工科大学 第2次中期計画(2025–2029)」を策定しました。
本計画では、第1次の成果を継承・発展させながら、教育・研究・社会貢献の各分野において、より実効性の高い施策を展開し、これからの時代にふさわしい大学の姿を共に創りあげていくことを目指します。
そして今、デジタル技術の進展、地域社会との連携の重要性、持続可能な未来への責任など、大学を取り巻く環境はますます複雑化・多様化しています。こうした変化に的確に対応し、本学の理念を体現する新たなステージへと進むために、「湘南工科大学 第2次中期計画(2025–2029)」を策定しました。
本計画では、第1次の成果を継承・発展させながら、教育・研究・社会貢献の各分野において、より実効性の高い施策を展開し、これからの時代にふさわしい大学の姿を共に創りあげていくことを目指します。
第2次中期計画(2025年~2029年)
中期目標
-湘南から未来へ- 湘南で工学を学ぶ、湘南の課題を工学で解決する
中期計画:基本戦略2029
本計画では、専門知識・技術とコミュニケーション力などの社会人基礎力を併せ持つ人材を輩出して、「教育に強い」工科系大学としての地位を確立することに注力する。また、「湘南地域の中心にある」大学として、その存在意義を自ら明確にし、地域への貢献を命題として教育・研究に取り組む。
中期計画の8つの柱
大学組織・運営
1. 組織運営の整備
2. 大学運営基盤の強化
3. 大学運営のDX化の推進
- 中期計画を確実に推進するために、学長室を設置し、その中に「中期計画推進委員会(仮)」を設立する。
- 学長室/中期計画推進委員会の下に、以下の分科会を設置する。
・教育改革・高大連携推進分科会(教育・高大連携)
・学生支援・ICT基盤整備推進分科会(学生支援・DX)
・地域連携/貢献推進・研究力強化分科会(地域連携/地域貢献・研究)
・戦略的ブランド力向上分科会(戦略的広報と学生募集)
2. 大学運営基盤の強化
- ガバナンス体制・コンプライアンス体制・マネジメント体制のさらなる強化・改善を推進する。
3. 大学運営のDX化の推進
- 全学生のBYOD化(Bring Your Own Device)を推進し、最新のICT教育基盤を整備する。
- 新たなICT基盤を活用し、教育・研究および事務部門のDX化を進め、大学運営の生産性向上を目指す。
教育
1. 教育改革の推進
2. 学習成果の可視化
3. 学部改組およびカリキュラム改革
4. DX人材の育成
- SITスタイルのアクティブラーニングをさらに発展させ、学生の主体的な学びを促進する。
- 教育DXを活用し、学修スタイルの進化を図ることで、より柔軟で個別最適化された主体的な学びを実現する。
2. 学習成果の可視化
- 全科目においてルーブリック評価を導入し、学生のスキル獲得状況を数値化することで、学修成果の可視化を図る。
- eポートフォリオを活用により、企業が求める能力要件とのマッチング精度を向上させ、キャリア支援に結びつける。
3. 学部改組およびカリキュラム改革
- 社会変動に対応した新たな工学教育を実現するために、2027年度に工学部改組を実施する。
- 2027年度に完成年度をむかえる情報学部情報学科において、変化の激しい情報技術に柔軟に対応可能なカリキュラムへの改定を行う。
4. DX人材の育成
- 情報通信技術(ICT)を基盤としAI・データサイエンスを活用できるDX人材育成を推進する。
学生支援
1. 学修支援および離学者対策
2. キャリア支援
- 大学情報室と連携し、データを活用した修学支援および離学者対策を強化し、退学率3%未満の達成を目指す。
2. キャリア支援
- 適性検査等を通じた自己分析の機会を提供し、就職アドバイザーによる個別対応型のきめ細かなキャリア支援を強化し、実就職率95%以上を目指す。
地域連携・地域貢献
1. 地域連携体制の強化
2. チームFUJISAWA2020
3. 防災都市の実現
- 地域連携センターおよび社会貢献活動支援室(WG)との連携体制を整備し、対外窓口を一本化することで、大学のプレゼンスを一層強化する。
2. チームFUJISAWA2020
- チームFUJISAWA2020の認知度向上を図るとともに、活動範囲を藤沢(FUJISAWA)に留まらず、湘南(SHONAN)地域全体へ拡大する。
3. 防災都市の実現
- 工科大学として地域防災に積極的に関与し、リスク(群衆行動、気象・落雷・地震等の天災)に対応する防災都市の実現を目指し、安心・安全な街づくりに貢献する。
- 災害発生時の捜索・復旧等を支援する災害支援ロボット等、災害対応に貢献する機器開発により、地域防災に貢献する。
高大連携
1. 高大連携の強化
2. 入学前教育の充実
- 附属高校技術コースとの連携を強化し、高大教員連携による7年一貫の技術者教育を実現する。
2. 入学前教育の充実
- 入学前教育(WU学習)のあり方を検証し、入学後の湘南工科大学での学修イメージの明確化を図る内容の検討・導入を進める。
研究
1. 研究組織の強化
2. 産学共同プロジェクト
3. 外部資金獲得
- 研究センターと横断型先端分野学習プログラムとの連携を強化し、研究組織のさらなる充実を図る。
2. 産学共同プロジェクト
- 全学的に課題解決型実習に企業と連携した実践型カリキュラムを展開し、低学年から産学共同プロジェクトへの参加を促す教育モデルを構築、学生の研究活動への参画を促進する。
3. 外部資金獲得
- 現状の把握と併せ、学内競争的資金の充実および連携を図ることで、新たな研究シーズの創出に展開する。
- 科学技術研究費については、過去5年間(第1次中期計画期間)の平均約1,844万円を基に、年率5%の増額を目指す。
戦略的広報と学生募集
1. ブランドイメージの向上
2. 湘南ブランドを活かした学生募集
- 大学全入時代に選ばれる大学としてのブランドイメージを確立する。
- “技術教育のあり方と、人間教育のあるべき姿を、新しい価値観で描き続ける。”大学としての認知向上を図る。
- “既存の枠組みに捉われない発想力や行動力で、自分のために、誰かのために、「やりたいこと」を、「できること」に変えていく”ことができる大学としての認知を高める。
2. 湘南ブランドを活かした学生募集
- 地域固有の課題を教材化し、本学ならではの湘南ブランドを活用した戦略的な学生募集を展開する。
施設整備
1. 環境整備
2. 老朽化対策
- 2023年度の情報学部設置に伴い段階的に進めてきた、「やりたいこと」を見つけ「できること」にする環境整備を、2027年度の工学部改組に合わせ、全学的な環境整備へと発展させる。
2. 老朽化対策
- 特に教室やスポーツ施設など、老朽化が進む施設の改修を実施する。