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0→1の工程がたまらない“好き”を武器に人生を楽しむ0→1の工程がたまらない“好き”を武器に人生を楽しむ

0→1の工程がたまらない“好き”を武器に人生を楽しむ

工学部 機械工学科4年
神奈川県立川崎工科高等学校出身
倉橋 巧

自分の手で
何かを生み出すのが好き
高校時代の
ゴーカート作りに触発

父がDIYをする人なので、その影響もあったかもしれません。中学時代、「技術」の授業が得意で、その延長で工業高校へ進学しました。自分の手を使って何かを作るのが好きなんです。高校の特には、授業の課題でゴーカートを製作し走らせました。フレームが脱落しているボロボロのゴーカートを偶然拾って(笑)、8人のチームで課題にあたり、フレームを修復して組み上げたゴーカートがちゃんと走った時にはすごく嬉しかったです。その感動もあって、大学は工学部がいいなと考えていました。湘南工科大学のオープンキャンパスに参加した時にとても開放的な明るい雰囲気を感じて「ここだ!」と思ったんです。一緒に進学した友達はいませんでしたが、CC(コミュニケーションサークル)制度に助けられました。これはクラス担任のようなもので、担当の先生のもと、同じ学科の学生たちが集まって勉強はもちろん進路や学生生活全般まで相談に乗ってもらえる制度です。CC制度のおかげで友達づくりに困ることもなく、すんなりと大学になじむことができました。

目指すは大人女子も楽しめる
電動アシスト四輪自転車

設計や実習の授業が大好きです。自分の頭の中にあるアイデアが形になった時に喜びを感じます。卒業研究では電動アシスト四輪自転車を製作しており、前年に、先輩方が産官学連携プロジェクトで開発したものをベースにして、“湘南の街を走らせる”というコンセプトで新たな構造や機能を考えています。 “観光客”をターゲットに、お年寄りや女性でも扱えることを基本としました。特に大人の女性が湘南を訪れた時に使うことを想定して工夫をしています。車体重量は軽くなければいけないし、長いスカートをはいて運転するかもしれないので、スカートが巻き込まれないようにしなければいけない。また、湘南は曲がりくねった細い道が多いのでコンパクトな形状でなければいけないし、海風に晒されるのでサビにも強くないと。…と考えることは無限にあります。製作をしていく中で、理想や理屈は分かっていても、それらすべてを実現する設計は不可能なんじゃないか?と思うことが多々あります。制約や制限のある中、各自が譲れないと思ってる点について話し合いを重ねるうちに逆転の発想や斬新なアイデアが生れることも。そのような過程で自分の意見が採用された時にはとても嬉しいですし、それがモチベーションアップや自信につながります。最近は常に電動アシスト四輪自転車のことを考えているし、生活の中で出会うすべてのものに対して「これは設計にどう生かせるか?」という風にとらえてしまいます。卒業までに満足できるものを完成させたいと思っています。

※電動アシスト四輪自転車 完成画像/野中誉子研究室

ココでの学びが
自分の“好き”を
自覚させてくれた

自動車メーカーに就職が決まりました。これから先もモノづくりに携わることができると思うと楽しみです。ただ、仕事でモノづくりができるということは自分にとって人生のプラスαのようなものです。自分が勉強したことはプライベートでもDIYなどで生かしていきたいと思っています。ゼロからイチを生み出すのが何より楽しい。いろいろなアイデアを頭の中で考えて、それを組み立てて、不可能かもと思ったことをクリアした時の達成感は最高です。そういう自分に出会えたのも、湘南工科大学での学びの日々があったから。同じ方向を目指す仲間たちと切磋琢磨しながら一つのことを成し遂げる喜びや自分のモチベーションを高める方法を知ることができました。自分の“好き”を自覚することは強みになります。これからも自分の“好き”を積み重ねながら人生を楽しんでいきたいです。

※学年・内容は取材時のものです。