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失敗をおそれない態度が未来の輝く自分を創る失敗をおそれない態度が未来の輝く自分を創る

失敗をおそれない態度が未来の輝く自分を創る

工学部 総合デザイン学科4年
湘南工科大学附属高等学校出身
金子 梨砂

7年間かけて
自分の好きを見つける

父が建築関係の仕事をしていた影響もあったのか、幼い頃から図面を見て生活を想像したり、家具を見たりすることが好きでした。自分の手で何かを作ることも好きで得意な分野だったので、将来は自分で考えたものをカタチにできる仕事をしたいなと漠然と思っていました。高校進学を考えた時にモノづくりを学ぶなら大学4年間だけでは足りない、高校から7年間学ばないと本当に自分のやりたいことは見つからないのではないかと思い、湘南工科大学附属高等学校の技術コースに進学しました。高校を卒業する時には“空間デザイン”と“プロダクトデザイン”の両方に興味があり、雑貨から家具などまで、幅広くデザインが学べる総合デザイン学科に進学することにしました。

立ち止まって周囲の意見を聞く
大切さを学んだ

「総合デザインプロジェクト」という自分達で企画から考えスケッチして試作品を作り、最終的にプレゼンテーションを行う授業がとても好きでした。とにかく頭と手を動かす授業なのですが1年次は何から始めればいいのか全く分からず、四苦八苦しながら夢中で取り組みました。自分の頭の中にあったものが最終的にカタチになった時は毎回とても感動します。私は一人でコツコツ、モノづくりをすることが好きで、グループで何かを作り上げるということを大学に入るまで経験したことがありませんでした。授業では初めて会う人たちとテーマに沿ったものを企画から考えて作らなければいけません。コミュニケーションがとても大切で、複数の人たちと共に一つの事を成し遂げる難しさと大変さを味わいましたが、同時に一人では得られない達成感や気づきもありました。一人で考えて突っ走っていると見えないことがたくさんあります。周りの人に「それ、本当に必要?」と聞かれて、ハッと気が付いたことが何度もありました。立ち止まって周囲の意見を聞きながら進むことの必要性と大切さを学びました。

SDGsがテーマ
草木染めを卒業研究に

卒業研究のテーマをSDGsとして家でも簡単にできるプロダクトを考えています。注目したのは料理をする時に出る野菜クズです。捨ててしまうだけでは燃やすエネルギーのみを消費することになりますが、野菜クズを活用して新しいものを生み出せばエコになると考えました。玉ねぎ、リンゴ、アボカドの皮、コーヒー豆のカスなど、日常的にゴミとして捨ててしまっているものを煮出して布や毛糸などを染め、どのように発色するか調べています。最適な美しい色を染めることができたら、次はそれを使って簡単な手芸キットのようなものを作りたいと考えています。小学生の夏休みの自由研究などで使ってもらえるようなものです。思い通りに発色しないことも多く、まだまだ試行錯誤中ですが卒業までに満足のいくものを完成させたいと思っています。

人生は一度きり!
やらないよりやった後悔を
選ぶ

就職活動は、本当に行きたいと思うところだけを厳選したので、他の人よりも随分少ない選考数になりました。だからこそ必死でやり抜きました。とことん企業を調べて自分のやりたいこと、成し遂げたいことを考え抜き採用担当の方へアピールできるように練習を重ねました。結果的に一番行きかったアパレルと雑貨ブランドを持つ企業に就職が決まりました。自分の企画した雑貨が店舗に並ぶことが今の夢です。私はもともと失敗が怖くて挑戦することをためらってしまう性格でしたが、大学生活を通してさまざまな人たちと出会い、人生一度きりなのだからやって後悔する後悔の方がよい、結果的にダメだったとしてもやることが大切なんだと思うようになりました。夢のために挑戦するって本当に素敵なことです。控えめなタイプだった私ですが、殻を破り、やりたいことができたらどんどん挑戦していきたい。そして社会に出たら、みんなをけん引できるリーダーとしてカッコイイ大人になりたいと思っています。

※学年・内容は取材時のものです。