マレーシアから、日本の文化に惹かれて留学をしました。プログラミングに興味があって、このまま日本で学びたいと考えたときに、相談した日本語学校の先生から湘南工科大学を勧められたんです。当時は東京に住んでいたのですが、ほかの地域にも住んでみたいということもあって進学を決めました。湘南エリアは自然豊かで、鎌倉など日本の歴史的な文化も知ることができるし、すごく良い場所ですよね。入学後は当時あった“異文化交流サークル”に参加したことで、友人も増えて、日本語が急速に上達しました。母国語はマレー語と英語ですが、中国語、日本語のほかにも、さまざまな外国語を学んだので多言語を理解できます。先生方はとても優しく親身に、学業だけでなく、生活の面でもサポートしてくださいました。少人数ごとの担任制度もあり、本当に一人ひとりと真剣に向き合い、目をかけてくださったと思います。大学ではさまざまな国の友人たちに恵まれ、とても楽しい大学生活を送ることができました。

現在の仕事は、主に自社製品のソフトウェア設計や品質管理のための検証、分析などです。世界各国に販売・製造拠点があるので、プログラム開発を担当する海外の支社とオンライン会議を行ったり、社内資料や取扱説明書などを日英２か国語で作成したりするなど、英語を使う機会もあります。
また、品質保証テストを行う際には、あらゆるシチュエーションを想定し、トラブルが起きないように行わなければいけません。とても大変ですが、自分で設計、検証、分析したものをチームのメンバーに認められた時は最高の気分です。

大学１年次に履修した「情報技術文書作成」の授業は、これが何の役に立つの？と思いながら受けていましたが、まったく知識のない人にも理解できるように技術文書を書く訓練が、今、仕事でドキュメントをつくる際にとても役立っていると感じます。
“人に伝える文章”を自分の頭で考えながら書き続けたことで、そのテクニックを習得できたのだと思います。

アマダは世界中に拠点を持っています。将来はいろいろな国で仕事をしたいと思っているんです。一カ所に留まることなく、あらゆる場所でたくさんの人に出会いたい。そうすれば、一つの考えに固執することなく、成長し続けられる気がするんです。常に自分自身をブラッシュアップさせていきたい。恐れることなく新しいことにどんどん挑戦し続けたい。そして、いつかビックプロジェクトを安心して任せてもらえるようなプロフェッショナルになりたい。それが、今の私の夢です。