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研究分野


全体方針

これまで,モバイル関係およびセキュリティ関係を中心に研究開発を推進してきました。具体的には,携帯電話における認証方法としての公開鍵暗号技術(モバイルPKI)関連の研究,スマートフォンを用いた認証デバイスとして用いたリモートアクセス方式に関する研究,携帯電話を他の端末と連携させて容易にサービスを教授することができる端末連携システムに関する研究,携帯電話を使った認証をカーナビなどのテレマティクスに応用する次世代テレマティクス認証に関する研究などを推進してきました。更に近年は,仮想化デスクトップのシステム構築およびその運用におけるディスク負荷の課題解決のための研究や電子教材の学生の理解度に与える影響に関する研究など,新たな研究も推進しています。

今後の研究についての構想としては,e-learning・電子教材関連の研究と,情報セキュリティ・モバイルセキュリティ関連の研究を主に考えています。 まず,e-learning・電子教材関連の研究としては,現在,早稲田大学の招聘研究員としての次世代e-learning研究会の部会E(次世代電子書籍研究部会)の活動を行っています。この部会の活動として,教育コンテンツの学習に与える効果について研究を行っていますが,今後は,コンテンツの形態だけにとどまらず,電子教材やe-learningの効果的な使い方の一つとしての反転学習・アクティブラーニング・課題解決型学習(Project-Based Learning)の研究にまで研究の範囲を広げて取り組みたいと考えています。この活動は研究活動でもあり教育活動でもあると考えています。 情報セキュリティ関連の研究としては,特にモバイル環境におけるセキュリティに着目し,モバイルを取り巻く関連技術を体系的に分類したリファレンスモデルを作り,世の中の需要を勘案しながら研究の優先順位をつけ研究に取り組んでいくつもりです。現状の分析では,(i)モバイル端末に備わってきたセンサを応用して容易に利用できる技術,(ii)既存のレガシーシステムを最小限の修正でモバイル対応にする技術,(iii)モバイル端末内で安全に機微データを扱う技術,の3つに焦点を当てて研究を推進する所存です。

研究分野関連図

まず,左図に示したように「モバイル・IoT」および「仮想化・クラウド」に関する分野を研究分野としています. また,それらの技術を支える基盤技術としての「セキュリティ」も研究対象です. さらに,「モバイル・IoT」および「仮想化・クラウド」の応用分野として,教育や働き方への応用に関する研究も推進します.

モバイル・IoT

iPhone, iPad, Android, RaspberryPi,Arduinoなどのモバイル・IoT機器を使った面白いアプリケーションを作っていきましょう.さらにIoTに必要とされるセキュリティについても機能,方式,そして制度まで含めて検討していきます.

生体センサ・モバイルを活用した教育

簡易脳波計を用いて集中度やリラックス度が計測できます.これらの計測結果をeラーニングなどへ応用することで,学生の理解度に合わせた学習コンテンツの提示が可能となり学習効率が高まります.また視線追跡装置を使って学習コンテンツのどの部分をよく見ているかを分析し学習コンテンツの作成に役立てます.

eラーニング・反転授業

自習時の学習時間を分析し,反転授業に応用することで,従来よりも効果的な反転授業が可能になることを実証します.

モバイルを活用したセキュリティ

モバイル端末をセキュリティの鍵として応用する技術や,モバイルと自動車(テレマティクス)と連携させて個人に適したサービスを提供できるようにする基盤技術の研究開発を行います.

モバイルセキュリティ

モバイルネットワーク上でのセキュリティプロトコルの評価手法の開発や,モバイル端末に装着されたセキュアエレメント(UIM等)を利用するサービスを提供する基盤システムの開発などを行っています.

仮想化クライアント

大規模な仮想化クライアント環境における効率的なユーザ環境の配信技術や,管理処理を行う際の負荷分散技術などについて研究を行っています.